中国天主教愛国協会50周年:ローマ法王、「複雑だ」と訪中に消極的

2007年07月26日 10時25分
 【大紀元日本7月26日】中国政府公認の天主教(カトリック)愛国協会が成立50周年を祝うため、全国政治協商委員会委員で天主教愛国協会の劉柏年・副主席はローマ法王に対して訪中の招請を出したという。しかし、ローマ法王ベネディクト16世は訪中について「少々複雑だ」と消極的な姿勢を示した。

 24日に、中国天主教愛国協会の劉柏年・副主席はイタリア紙の「ラ・レプブリッカ」からのインタビューを受けた際に、「ローマ法王がわれわれ中国カトリック信者にミサをたてるために、いつか北京にお越しになれることを心から望んでいる」と話した。

 一方、BBCの報道によると、イタリア北部で宗教会議に出席したローマ法王ベネディクト16世は中国政府の訪中招請について、慎重な姿勢を示した。法王は訪中について「少々複雑」であるため、「今現在、コメントを発表することができない」と話したという。

 法王は6月30に中国カトリック信者に対して、中国カトリック教会の団結を呼びかける公開書簡を発表し、中国政府に対して「真の宗教の自由」を尊重するようと求めたばかりだ。

 ローマ法王ベネディクト16世は公開書簡の中で、中国カトリック教会が経験した迫害と苦境について言及し、数回にわたって『聖書』や教会文献を引用し、教会の伝承の根拠と意義を説明し、中国天主教愛国協会の「独立、自主に教会を自弁(自ら管理すること)すること、と、民主的に教会を管理する」との原則は教会の教義と調和できないと指摘した。また、法王は公開書簡の中で、バチカン法王庁が中国の司教を任命するべきだと主張した。

 一方、愛国協会の劉副主席はインタビューにおいて、「法王庁がポーランドで行ったことを中国で再び起こさせるのを許さない」と話した。前ローマ法王ヨハネ・パウロ二世はかつてポーランドの共産主義体制に反対する独立自主管理労働組合「通称、連帯」の活動を支持した。

 中国カトリック教の概況

 中国天主教愛国協会(または、地上教会と呼ばれている)は、中国における中国政府が公認するカトリック教の最高権力機関で、1957年7月に成立した。協会の主旨として、「…帝国主義、覇権主義を反対し、世界平和を守り、(中国共産党)政府に協力し、自由宗教信仰政策を徹底的に実行せよ」が挙げられる。実際的に、同協会は無神論者である中共の管理の下に置かれるとなった。

 ウィキペディアによると、ある意味では、中国天主教愛国協会は世界カトリック教会の最高権力機関であるバチカン法王庁とは一切関係なく、これまでその合法性と役割もその他の国及び中国の一部の信者に疑問されてきた。

 中国では、愛国協会の管理を認めなく、バチカンの指導を受けているカトリック教会、即ち「ローマカトリック中国(大陸)教会」(一般的に、地下教会と呼ばれている)が存在している。中共当局の管理を認めないため、密かに宗教活動を続けなければならなく、同時に中国政府に厳しい迫害されている。

 中共政府当局の統計によると、中国には約500万人のカトリック教信者がいるという。しかし、「地下教会」には1000万人の信者がいるといわれている。「

 中共政権が1951年にバチカン法王庁との外交関係を絶ってから、自らのカトリック教管理機関である天主教愛国教会を設立し、政府当局が神父及び司教を任命してきた。これに対して、バチカン法王庁は強く非難し続けてきた。

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