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18日、「白い日」運動で大量の牛乳をまき散らす仏の酪農家ら(MARCEL MOCHET/AFP/Getty Images)

酪農家らがストライキ、価格の長期下落に改善を求める=EU

 【大紀元日本9月23日】先週、EU各国で酪農家が牛乳を廃棄して価格の長期下落に抗議する行動を繰り広げた。18日、フランス各地では酪農家が「白い日」運動を組織し、420万リットルの牛乳をまき散らした。19日、仏・独の酪農家らは、ドイツのキールおよびフランスのストラスブールを連結する橋の上からライン川に牛乳をぶちまけた。さらに、ストラスブールからドイツのキールまで100台のトラクターで約30万リットルの牛乳を畑にまき散らした。

 今年6月以降、EUの牛乳価格が下落し続ける中で、酪農家らは、牛乳の価格は昨年同期比2分の1の値段に下落し、このままでは、農家の生計が破綻すると訴え、政府に相次いで救援を求めた。

 これに対して、今月7日の農業相会議で仏・独が欧洲連合(EU)に救済策を提案したが、同議案は全員の合意に達しなかった。16カ国の農相は7日にEUに対して、酪農の財政予算を増加し、金融危機によってもたらされた苦境から脱出させるよう合同声明を提出した。大規模農場の損失を避けるために、EUは強力かつ具体的な新対策の提出が急務であるが、同声明に対して、EUに加盟している27カ国全体の意見が一致するには至らなかった。

 これを受けて、多くの酪農家らが牛乳を廃棄する抗議行動に出た。上述のフランスとドイツのほか、ベルギーでは、欧州の酪農生産者の3分の1を代表する「ヨーロピアン・ミルク・ボード」団体の呼びかけに応じて、農家らが、11日に総額160万米ドル(約1億5200万円)を超える合計300万リットルの牛乳を畑にまき散らした。これは、地元のすべての酪農家の1日の全生産量に相当する。

 繰り広げられている酪農家らのストライキに、仏政府は酪農危機の解決対策として、先日約42億円の割当を追加する緊急対策を発表した。また、仏ブルノ・ル・メール農相は、さらに多くの補助資金を提供するより、EU牛乳市場の構造を改築することがもっとも良い解決方法であると言明した。

 抜本的な対策と農家の現実問題をどのようにバランスを取りながら解決するかは、政府と民間の信頼関係に影響を及ぼしかねない問題であり、今後の進展が注目される。

(翻訳編集・余靜)

 (09/09/23 14:31)  





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