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毒入りが問題となった天洋食品の「手作り餃子」(ネット写真)

毒入り餃子事件、真相解明へ 中国製造元の元臨時職員を逮捕

 【大紀元日本3月27日】2008年1月に千葉、兵庫両県で10人の被害者を出した中国製毒入り餃子事件で、中国警察当局は投毒容疑で、製造元の天洋食品(河北省石家荘市)の元臨時職員の男の身柄を拘束した。新華社通信が26日夜報道した。

 逮捕された呂月庭容疑者(36歳)は石家荘市近郊の農村部出身で、天洋食品で臨時職員として働いていた。犯行動機について、臨時職員の給料や待遇への不満や、ほかの従業員とのトラブルなどだと供述したという。警察当局は呂容疑者の周辺から2本の注射器を押収し、日本で中毒を起こした製品に混入した物と同じ有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が検出されたと発表した。

 事件を巡っては、日中両国が自国内での混入を否定し合って対立し、捜査は難航していた。事件発覚から3週間後の2008年2月21日、日本の警察庁は中国公安庁との会議で▼「メタミドホス」が袋の内側から検出された▼「メタミドホス」から不純物が検出され、日本国内のものとは異なる、の理由を挙げ、日本で混入された可能性は低いと説明した。

 一方、中国側の石家荘市公安局が事件発覚後、一度は従業員の勤務条件への不満による「報復」の可能性を示唆し、共同通信社も2月12日にこれを引用して報道したものの、翌13日に、中国国家品質検査総局の副局長・魏伝忠氏は共同通信社の報道を全面否定し、日本側の報道は憶測に過ぎないと批判した。さらに、同氏は2月28日に「中国での投毒の可能性は極めて低い」と発言した。

 しかし、同年8月に事件に転機が訪れた。製造元の天洋食品は、事件後に回収した冷凍餃子を中国国内で横流しした結果、4人が中毒を起こした。中国当局はその後、製造元で故意に混入されたとの見方を強め、従業員の徹底調査に踏み切ったという。

 日本メディアの報道によると、日中両国間には犯罪人引き渡し条約が結ばれていないため、呂容疑者の容疑が固まり次第、警察庁は代理処罰の要請を検討する方針となっているという。

(翻訳編集・張YH)


 (10/03/27 17:41)