印刷版   

(大紀元)

飢え死にしそうだった四人の人たちのはなし

作者:静茹

 【大紀元日本3月12日】昔むかし、ある所に、いまにも飢えて死にそうな人が二人いた。彼らは一文なしだった。ある優しい年輩の人が二人に釣り竿一本と新鮮な魚を一籠くれた。一人は考えた「あの釣り竿を使って魚を釣れば、今後の生活に困ることはない」。もう一人は今すぐにでも魚にかぶりつきそうな目つきで魚を見つめていた。二人はそれぞれに考えがあり、各々自分の釣り竿と魚を持ってその場を離れた。何故なら、それぞれ自分の望みをはやく叶えるため、そして、相手にとられないようにするため、二人はそそくさと別れた。

 一人は新鮮な魚の籠を担いで、早くもいい場所を見つけ、早速、火を起し魚を煮始めた。そして彼はがつがつとすべての魚を平らげた。数日後、彼は空っぽになった魚の籠のそばで餓死してしまった。

 もう一人は、既に腹が空き過ぎて、眩暈がし目がかすんでいた。釣り竿を持って海辺の近くまで這いつくばって行ったが、しかし、目の前に青い大きな海を目にした時、力尽きてしまった。彼は手に釣り竿を握りしめ、遺憾を残したままこの世を去った。

 しばらくして、また別の飢えた人が二人やってきた。二人は前回と同じように優しい年輩の人から釣り竿一本と一籠の魚をもらった。そして、二人が別れようとした時、釣り竿をもった人は考えた「もし、私が釣り竿を持って行ったら、彼が魚を食べつくした時どうするだろう?」。もう一方の一人も考えた「私はお腹がすき過ぎて死にそうだ!一人でこの魚を全部食べてしまいたいが、彼が釣り竿を持って海辺までたどり着かずに亡くなってしまうかもしれない。それはだめだ!」

 このように考えたあげく、二人は同時に振り返った。そして、胸中にある素直な気持ちをお互いに伝えた。そして、二人は一緒に釣り竿と籠の魚を持って、青い海を探し始めた。二人は籠の魚を少しずつ大切に食べ、道中も楽しく雑談しながら歩いた。そして、ついに海辺に辿りついた。それからは、この二人は漁師生活を始めた。数年後、二人は家を建てた。それぞれの家庭を持ち、子供に恵まれ、そしてそれぞれの漁船をも作り、幸せな生活を送った。

 この話は目先の利益だけを追求することによって、正しい判断ができなかった例。彼らは一時の幸せを手に入れて満足し、一番大切な命を失った。:人間は己のことしか考えず、他人の事を思いやることが出来なければ、成功しにくいだけでなく、独りよがりで不満だらけの困難な道を歩まなければならなくなるに違いない。

(翻訳:鈴木真弓)


 (10/03/13 05:00)  





■関連文章
  • 三峡ダムによる「重大な問題」を指摘=重慶市副市長(10/03/07)
  • 『幸せ』になる為のカギ=米国(10/03/07)
  • 幸せになるため全財産を寄付した億万長者(10/02/27)
  • 四川大地震の活動で逮捕された譚作人氏と譚夫人(10/02/25)
  • ドジョウにそっくり、5キロの怪魚を捕獲=中国広西(10/02/20)
  • 中国旧正月の縁起物③ 魚(10/02/17)
  • 【フォトニュース】築地にマグロ初荷ならぶ 価格高が反映(10/01/07)
  • 【診療日誌】お金持ちの患者が残した人生の遺憾(09/12/18)
  • インド:海軍強化計画 中国の勢力拡大に対抗(09/12/05)
  • 海底の未知なる文明=アトランティス(09/12/04)
  • まあ~可愛い! 不思議な三色アカエイ(09/11/04)
  • 幸福な夫婦生活を送るための8つのアドバイス(09/10/20)
  • 世界飢餓人口、10億人突破 アジアが最多(09/10/17)
  • 原始河川の魚類からも水銀汚染を検出=米研究報告(09/09/26)
  • 人間のような歯を持つ不思議な魚=ロシア(09/09/10)