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青海大地震が発生した玉樹地区。瓦礫の山にたたずむチベット僧(AFP/AFP/Getty Images)

世界の強震の33%が中国で発生=中国地震局研究

 【大紀元日本4月27日】中国地震局地質研究所によると、中国は世界で最も地震災害が深刻な国であるという。同研究所の韓竹君氏によると、中国は世界の国土の7%を占めるが、世界で起きる強い地震の33%は中国で発生。強い地震が起きる割合は、中国が最も多いと主張する。

 韓氏のデータによると、20世紀に入ってから中国ではM6・0以上の地震が800回近く発生しており、その分布は貴州、浙江の両省と香港を除いた全ての省、自治区、直轄市に及んでいる。地震による死者は55万人を超え、世界で発生した地震による死者数の53%を占める。

 中国雑誌「中国国家地理」によると、中国人の地震に対する意識は薄いという。

 地震は一定の地震構造と関係している。中国大陸において、太平洋プレート、インドプレート、フィリピン海プレートおよび欧亜プレートが相互に作用し、断裂が非常に活発で大地震の温床となっている。有史以来、中国大陸で起きたM7・0以上の強震は、ほとんどこの断裂帯で発生している。

 地震の頻度が高い西部、地震の影響が大きい東部

 中国では地震発生が多いというが、なぜ我々は気付かないのか。四川省大地震の前に起きた大地震と言えば、1976年の唐山大地震を思い出す人も多い。しかし、中国地質科学院地質力学研究所の鄧乃恭氏は「実は01年にM8・1の東崑崙地震が発生している」と話す。鄧乃恭氏は、東崑崙地震が発生したのは人気のない青藏高原だったため、一般的に知られることがなかったと指摘する。中国西部で発生する多くの地震は、強震であるにもかかわらず認知されないケースが多いという。

 鄧乃恭氏によると、隣国にあるインドプレートが活発なため、西部地区に地震が多く発生する傾向がある。「西部で5~6回地震が発生すれば、東部では1回の頻度」と鄧氏は話す。

 一方、華北地方で大地震が起きれば、その損害は計り知れない。この地区には、北京、天津を含む政治経済の中心都市が集中しており、まさに中国の心臓部だ。

 中国清代に関する歴史書『清史稿』には、康熙18年(1679年)に北京の付近で大地震があったと記載されている。

 韓氏は、「地震で最も恐ろしいのは、何の前触れもなく、致命的な打撃が加えられるところだ。だから、最も重要なのは地震に対する意識を持ち、建物の耐震能力を強化すること。対策を講じておけば、たとえ大地震が発生しても損害は少なくてすむ」と話している。

(翻訳編集・坂本)


 (10/04/27 13:55)  





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