中国自殺者、女性が男性を上回る、農村では3倍の多さ

2006年07月14日 10時36分
 【大紀元日本7月14日】世界保健機関(WHO)の統計によると、中国は世界で唯一、女性自殺者の数が男性を上回る国であり、4分おきに1人が自殺、毎年150万人が自殺を図り、その内の約10%が帰らぬ人となっている。BBCが伝えた。

 統計によると、中国人女性の自殺者は、農村部では都会の3倍の多さであるという。その原因は、中国農村社会の婚姻の考え方に由来しており、結婚は親族間で駆け引きを行う、一種の「取引」の結果であり、新郎側の家が金を出して新婦を「買い」、新婦は新郎側の「家の一部」になるという。このため、「他家」に嫁いだ新婦は、舅姑ともめたり、ひいては夫に暴力を受けたりすると、精神的に「お先真っ暗」の状態となり、農薬を口にして自殺し「抵抗」するのだという。

 また、中国の伝統的な考え方「男尊女卑」や胎児性別判断などの「闇社会事情」から、男女人口の不均衡が生じつつあるという。「中国婦人報」の謝麗華氏は、「20年後、女性の誘拐、人身売買の犯罪はさらに増加し、暴力犯罪や暴行なども増えるであろう。根本から問題解決すべきだ」と見解を示した。

 この現状を改善するため、北京農家女性文化発展センターは、自殺の調査や相談業務を行っており、女性自殺対策の責任者・許容氏は、同センターが提供する職業訓練によって、女性たちは自信がつき将来に展望が持てるようになると強調した。

 同センターは、農村の数箇所に支援チームを設け、女性たちが自らの悩みを話し合える場を設け、多くの精神的なアドバイスをしているという。許氏によると、設置された同チームは、すべて成功を収めており、今後一部の農村だけでなく、同センターを全国規模に広げたい構想だという。

 また、同センターは、農村の女性たちが自立し自活できるよう、北京郊外に職業訓練校を設立し、料理、ヘアデザインおよびパソコンなどの授業を設けると同時に、婚姻法、自殺予防および性別意識などのクラスも開設したという。同職業訓練校は、1998年に開設して以来、毎年若い女性約600人を受け入れ、すでに卒業生4000人以上を送り出した。卒業生の殆どは、レストランまたは工場に就職が決まったという。

 政府による女性支援策は未だ規模が大きくないものの、「女性民工(出稼ぎ労働者)」も女性を助けている要素だという。(改革開放が進んだ東莞などの)東南沿海地区では、民工数百万人の7割が女性であり、殆どが20歳前後であるという。女性民工は、都会生活がよい経験となり、将来故郷の田舎へ戻り結婚しても、その後の人生が違ったものになるという。

 しかし、田舎を離れ都会へ出稼ぎに出ることはリスクも伴う。実際、雇い主から(性的な)暴行を受けた女性民工は少なくなく、一部は雇用条件も劣悪。一方、出稼ぎの利点は、故郷を離れることによって、親や仲人からの縁談から逃れることができ、更に自ら生涯の伴侶を選択することができることだ。出稼ぎは、彼女たちの視野を広げるとする見方を持つ者も多い。

 総じて、農村の女性たちは、都会に出て女工として働きながら、職業訓練を受けると、自信がつき、自身の価値と潜在能力を発見することができる。ある女性民工は、「職業訓練を受ける前、母はよく、勉強ができてもいい嫁になれるとは限らないと言っていた。しかしここに来て、私の人生の目標はいい結婚相手を見つけることではないと分かった。自立自活できる方がよっぽど重要」と述べた。

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