THE EPOCH TIMES

中国軍人養成学校関係者、中共工作活動を暴露

2008年09月27日 09時43分
 【大紀元日本9月27日】軍事人材を養成する目的で国民党が1920年代に南京で設立した黄浦軍事学校(以下黄浦軍校)の在米学友会の張国威会長は9月14日、ニューヨークで開かれた「中国共産党の浸透を防止する」シンポジウムで、自らの体験をもって中国共産党(中共)の政治工作の様々な手段を暴露し、米国の華僑議員に立場を正しく取るよう呼びかけた。さらに、クリントン前大統領も中共の政治工作の対象だったという内情を明かした。

 華人社会のリーダーは政治工作の要

 張会長の話によると、華人社会のリーダーまたは政府部門で勤務する華僑は共通の文化を持ち、身元の調査を行いやすいため、まず政治工作の対象として選ばれる。ニューヨーク州下院の華僑議員グレース・モン(孟昭文)の当選祝賀会で二人の親共派人物を見かけたという。当時、もう一人の華僑、楊愛倫も立候補していたが、中共は二人とも応援していた。誰が当選しても、彼らを中共の手のひらで踊らせることができるという打算である。中共は長年の政治工作活動の中で、これが最も低コスト、効果の高い手段として活用されてきた。

 海外、特にアメリカのような政治体制で、中共は華僑の政治参加を強く後押している。彼らを通じて目に見えない形で現地社会、アメリカの政治に影響力を発揮することができるからである。したがって、在米華僑は警戒を高めるべきである。中共は時には人間の弱点を利用して、相手を服従させる。アメリカ生まれ、アメリカ育ちでアメリカの価値観を待ち合わせている華僑でも、中共に付け入る隙を与えてしまえば、いつか中共の餌食になってしまう。

 張会長自身も政治工作の対象だった

 黄浦軍校の学友会が設立されてから4、5年経ったとき、当時の総統、蒋経国を批判し、中共関係者と近い人が学友会にいた。当時、学友会の事務局長を務めた張会長は彼の目に留まったという。彼はまず、張会長を食事に誘い、友人になることから始めた。食事会のとき、熱心に世話をし、違う意見を言われても反論しないのは彼らのやり方で、付き合いの中で相手の弱点を探している。結局、張会長の政治的見解が中共と大きく異なったため、これ以上の付き合いにはならなかったという。

 華人社会で長い間、政治工作活動を行う人もいれば、ある時期だけ活躍する中共の工作員もいた。こういう人は大体、中共のその時期の論調を合わせて、華人社会で世論を作り、中共の論調を浸透させることを目的としている。たとえば、李登輝が総統だったとき、中国の先端武器はいかに先進なのかを吹聴する人がおり、当時の中共の「台湾への武力行使論」に歩調を合わせ、華人社会で恐慌を引き起こそうとしている。この人物はしばらくしてから、姿を消したという。

 学友の情を利用して工作活動を行う

 学友同士の情を利用して、政治工作活動を行う人もいる。かつて黄浦軍校の卒業生と名乗り、張会長に近寄った人がいたという。彼らはいずれも学友会を中共の在米活動拠点にしようと企んでいる。まず親しい関係を作り、そして相手の興味、態度を調べて、それに合わせて徐々に相手に影響を及ぼし、最終的に中共のために働くようにする―それが常套手段だという。

 2002年に台湾に帰ったとき、張会長を訪ねてきた黄浦軍校の卒業生がおり、「まさか皆、統戦(政治工作)のために来ているのではないだろう」と思って、一緒に食事をしたという。かつて北京旅行のとき、法輪功学習者と間違えられて拘束されたことを張会長が話すと、その人はすぐに「今度行くとき、すべて手配してあげる。できれば、たくさんの人を連れて、統戦部に世話するように頼んでおく」と言った。この人も政治工作目的で張会長に近づいている。食事の後、張会長と一緒に写真を取り、恐らく統戦部に報告するためだと張会長は見ている。

 さらに黄浦軍校の卒業生で生前、中共に利用され政治工作活動をしていた沈という年配の人がいたという。彼は黄浦軍校北京学友会の理事、ニューヨークの中国平和促進会の最高顧問、ニューヨーク中華文化交流促進会の顧問などを歴任した。彼は自分が中共に利用されているのを知っているが、自分も中共を利用していると語ったことがある。彼の言う「中共を利用している」というのは、北京の会議に出席したり、中共の幹部が訪米した際、一緒に宴会に参加したりするなど、表面的な体裁を繕うためのものだった。

 西側諸国の政界要人も政治工作の対象

 西側諸国の政界要人に対して、中共は主に、彼らを中国に招待し、手厚いおもてなしで緊密な関係を作りあげる。文化上の違いからすぐには効果を収めることができないが、これも政治工作活動の重要な一部である。クリントン前米大統領は就任当時、中共だけが強い勢力を持っているため、ラジオ自由アジア(RFA)や、アメリカの声(VOA)は中国に向けて積極的に放送すべきだと発言したが、中共の政治工作活動で徐々に切り崩され、結局在任中、反中共活動をまともに展開できなかった。

 
(翻訳・編集/高遠)


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