【大紀元日本8月17日】インド北部では過剰な水源使用で農作物の生産が危機にさらされているが、事態はさらに悪化し、今後1億1千万人の飲料水の確保が難しくなるのではないかと懸念されている。
権威のある総合学術雑誌「ネイチャー」に掲載された、NASAの水門専門家マシュー・ロデル氏が共同執筆した研究報告によると、農作物の灌漑など人為的な活動を起因に、インド北部では地下水位が毎年少なくとも30cm下降。NASAの重力観測衛星「GRACE(Gravity Recovery and Climate Experiment)」が収集したデータから、インド北部のデリー、ハリヤーナ州、パンジャブ州、ラジャスタン州での地下水は02年からの6年間で109立方キロメートル消失していることが明らかになった。これは、米国最大の人工貯水池ミード湖の貯水量(約35立方キロメートル)のほぼ3倍にあたる。雨期などの補充では、もはや支えきれない速さの消失であると研究報告書は結んでいる。
インド政府が、効果的な地下水制限措置を取らなければ、農作物の生産が止まり、深刻な飲用水不足をもたらすとロデル氏は指摘している。
また同氏は、地下水の流失と人為的要因は密接に関連しているとして、灌漑用水を大量に必要とする稲作から、耐乾性のある作物の栽培に切り替えるか、効率的な灌漑方法を採用すべきと示唆している。
(翻訳編集・坂本)
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