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深刻な製鉛工場の汚染 身体検査希望の村民が逮捕される=湖南省

 【大紀元日本3月22日】湖南省嘉禾県の金鶏嶺村付近にある製鉛工場の鉛汚染が深刻だ。汚染は近隣の村数カ所におよび、児童数千人が鉛中毒であると見られている。村民らの話によると、地元当局は村民らに対して健康診断の受診を禁じているという。半年前に、広東省で検査を受けようとした村民52人のうち、3人が警察に逮捕され、うち1人は病状が重くなった後、釈放されている。中国語放送「希望の声」が伝えた。

 金鶏嶺村に住む曹さんの話によると、半年前から村の農作物や樹木が枯れ始め、子供が乱暴になり、成績が落ちてきたという。ある村民は、病院で検査を受けたところ、鉛中毒と診断された。現地の製鉛工場による汚染が原因であることは明らかだった。この村民の夫である廖昭宏さんは逮捕された3人の中の1人で、癌の症状が出た後に釈放されている。また、付近の村に住む住民からも基準値を超える鉛が検出された。地元当局は彼らに牛乳を配布するだけで、治療は受けさせなかった。

 今年2月に同県政府が提供した資料によると、3つの村に住む14歳以下の児童397人を検査し、250人が鉛中毒であることが判明。しかし、ある村では多くの村民が鉛中毒の証拠を提出したが、全て隠ぺいされてしまったという。村民たちは製鉛工場の閉鎖を求めたが、工場側は問題ないとする回答を出している。嘉禾県の公安局職員も、この件に関してはコメントを控えている。

 今回の鉛汚染が問題視されている工場「鴻発有色金属回公司」は07年に設立され、後に騰達金属回収公司と名前を変えた。工場付近の土壌からは基準値の5・52倍の鉛が検出された。昨年、嘉禾県林業局は現地の幼林のうち、重度の被害面積は1・07ヘクタール、軽度の被害面積は1・6ヘクタールと認定している。このほか、村の成林の被害は12・4立方メートルに達していると報告している。

(翻訳編集・坂本)


 (10/03/22 10:39)  





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