研究報告 断食は免疫力改善に有効

2014年07月18日 07時00分
【大紀元日本7月18日】3日間ほど断食すると、低下した免疫機能が復活するという研究結果が発表された。それによると、飢餓の状態が幹細胞を活性化し、白血球の生産を増加し、低下した免疫機能を復活させる効果があるという。

免疫機能の復活

 被験者らは6カ月間、2日間から4日間の断食を数回ほど実行した。断食によって強制的に体内に蓄積されているブドウ糖と脂肪を消費させ、多数の白血球が分裂する。それによって幹細胞を活性化させ、弱くなった免疫系を再生することができるという仕組みだ。

 この研究を行った南カリフォルニア大学の老年医学・生物科学の研究者ヴァルター・ロンゴ教授(Valter D. Longo)は、断食の効果について次のように指摘する。「断食によって幹細胞を活性化させ、速やかに白血球の生産量を増やし、免疫系を復活させることができる。その素晴らしいところは、断食の間に老化や損傷によって機能しなくなった組織を除去することができること。化学療法や老化によって破壊された免疫系を復活させることができる」

抗がん剤の副作用の軽減

 3日間の断食で、抗がん剤の副作用を軽減することができるという報告もある。これについて、共同研究者の南カリフォルニア大学臨床医学のタンヤ・ドーフ助教授(Tanya Dorff)は次のように指摘する。「抗がん剤は生命を救うことができるが、副作用として免疫系に重大な損害を与えることもある。この研究の結果によって、断食は抗がん剤の副作用を軽減できることが確認できた。もっと広い範囲で臨床研究を行う必要があるが、研究グループは断食による免疫系に限らず、他の系統や臓器に対する影響の研究も始めた」

 研究グループは腫瘍専門家の協力を得て、すでに数百人の癌患者に対して断食と化学療法を実施した。報告によれば、多数の患者には良い治療効果があったという。数人の患者には、めまいや軽い肝機能障害などの副作用があった。

 ロンゴ教授は「断食は人体に良い影響を与えることができ、大多数の人にとって、害がないことが分かった。もちろん、更に多くの臨床試験が必要だが、現時点の結果から見れば、この方法は非常に実用性があると考えられる」と指摘した。

(翻訳編集・神岡純)
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