ブッシュ大統領北京到着、初日に教会礼拝と貿易会談

2005年11月20日 16時09分
【大紀元日本11月20日】ブッシュ大統領は韓国でアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議終了後、19日夕方北京に到着し、3日間の訪中を開始した。胡錦涛国家主席や温家宝首相との会談が予定されており、中国当局に対し人権や民主の促進などを求めていく。

 20日朝、ブッシュ大統領と夫人はまず北京市の西単にあるキリスト教会・ガンワ市教会を訪れ、一般信者らと礼拝に参加した。大統領は中国当局に対し、教徒の公開崇拝を恐れる必要はないと助言し、健全なる社会は異なる信教を容認すべきで、国民には自分の意志を表現する権利を与えるべきだと進言した。

 アナリストによると、大統領は自らの行動で中国共産党指導者に信教の自由を求めたとの見解を示した。最近キリスト教徒である中国高官とその夫人、親族らは聖書とキリスト教文書を印刷したため、裁判所から3年の禁固刑を罰せられ、米国政府関係者は抗議した。大統領が訪中する直前に、中国当局は9人の著名な家庭教会の指導者を逮捕し、1人の北京家庭教会の弁護士は北京から追い出された。

 最初のアジア訪問国の日本では、ブッシュ大統領は自由社会の確立は中国の最大利益になるため、中国当局は政治と宗教の自由を拡大し、国民には一層の言論の自由を与え、聖書やその他の宗教資料を印刷したことで、逮捕監禁しないよう求めた。また、台湾は人民に繁栄を寄与され、民主と自由の中国人社会のモデルだと称賛した。

 大統領の発言は中国当局を激怒させたようだ。中国外交部部長・李肇星氏は反論し、米国は台湾独立を支持しないよう警告した。中国共産党の唐家セン国務委員と外交部の劉建超報道官などは中国の民主と人権状況について懸命に弁護した。

 今日中には大統領は胡錦涛主席、温家宝首相と会談する予定。随行するホワイトハウス関係者は、会談の席で大統領は中国当局に遠慮せず、改めて中国の政治と信教の自由に深く関心を寄せる意向を伝え、共産党が嫌う批判をはっきりと告げることを表明した。

 そのほか、米中貿易問題も今回の訪中の重要議題であり、ブッシュ大統領は19日、国民に向けた演説で、「米中貿易の問題点を解決するために、胡錦涛主席と誠意ある議論を交わす」と表明した。情報によると、中国側は20日にボーイング社から70基の飛行機を購入すると宣告する見通しで、実現すれば50億ドルの大きな取引となる。ブッシュ大統領は契約の調印式には参加しない見込み。

 今回のアジア訪問を前に、大統領はワシントンでの記者会見で、米中両国の貿易発展と双方による対話および協力関係の強化を肯定する一方、知的所有権の保護や、人民元相場、市場開放などの分野では依然多くの改善が必要と強調、両国の関係は重要かつ複雑であるとの見解を示した。

 アナリストの見解では、ブッシュ大統領は全世界で民主の重要性と人権の価値を宣伝し続けているため、胡錦涛氏らと関係が発展する可能性は低いとみられている。

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