「端午の節句」の竜船レースとちまきの由来 

2006年06月02日 00時00分
 【大紀元日本6月1日】5月31日は旧暦の5月5日にあたり、中国各地や台湾では、伝統的な「端午節」(端午の節句、「端陽節」ともいう)を祝った。「端午節」は、中国の戦国時代の楚(そ)の国に生きた賢明な大臣・屈原(くつげん)を追悼する記念日で、竜船(ドラゴン・ボート)を競い合い、ちまきを食べるなどの風習がある。

 約2000年前、朝廷の高官として皇帝に仕えていた愛国詩人・屈原は、そのずば抜けた才能と人格でいつも人々の賞賛の的だった。しかし、当時の同僚・靳尚が彼に嫉妬し、皇帝に、「屈原は実に傲慢で、周りの大臣に『この国は自分がいなければ、破滅してしまう』と言いふらしている」と吹聴した。皇帝はそれを信じ、2度にわたって屈原を追放した。

 当時の国政を心配しながらも、国のために力を発揮できない屈原は、自分の憂国の想いを多くの詩に託した。そして旧暦の5月5日に、重い石を抱き、汨羅(べきら)江に身を投げた。周辺の村民たちは、屈原が河に身を投げたことを聞きつけ、慌てて船で救助に駆けつけたが、すでに手遅れだった。彼らは、屈原の体が魚に食べられないように、ドラや太鼓を叩いて魚を退散させたり、竹の筒の中に米を入れて河に沈め、魚を満腹にさせたりしたという。

 その後、毎年旧暦の5月5日になると、村民たちは川辺で追悼の儀式を行うようになり、時の流れにつれて、河で竜船漕ぎを競い合い、ちまきを食べる風習が定着したと言われる。
獅子舞=北京・東岳廟の前で(Getty Images)


ちまき作り競争=北京市で(Getty Images)



陸上のドラゴンボート・レース=天津市で(Getty Images)



ドラゴンボート・レース=江西省で(Getty Images)



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