インドネシア:鳥インフルエンザ、人から人への感染発生か

2006年09月29日 08時51分
インドネシア保健省は28日、鳥インフルエンザ感染で四日前に死亡した男性の弟 (20)も同感染で死亡したと発表した。兄弟の妹(15)も鳥インフルエンザ症状で重体のため、当局は人から人への感染の可能性を憂慮している。同国の鳥インフルエンザ感染死は52人となった。

AFP通信によると、この男性は首都ジャカルタに近い西ジャワ州バンドンの病院で治療を受けていた。同時に15歳の妹も同じ症状が確認されたため、緊急入院した。一回目のウィルス検査では陰性反応が出たが、これから2日間以内にさらに2回の検査をおこない、最終的に鳥インフルエンザに感染しているかどうかを確認する。兄の病源サンプルは採取しなかったという。

インドネシア国家鳥インフルエンザ研究センターの医師ナドリン氏は、「兄弟は発病前に、感染した家禽類と接触していたと確認されたが、妹も接触したかどうかは確定できない。もし彼女も鳥インフルエンザに感染したと断定されれば、人から人への感染である可能性が高い」と示唆した。

今回の事態が確認されれば、高病原性鳥インフルエンザのH5N1ウィルスは、人間の間で伝染しやすいウィルスに突然変異する確率が高くなる。科学者らが最も憂慮しているのは人から人への世界規模の感染で、最悪の場合、数百万人の命を奪う可能性があるという。

インドネシアの鳥インフルエンザ感染による死者は52人で、世界最多。世界保健機構(WHO)の統計によると、現時点までに鳥インフルエンザの人から人への感染は6件確認された。




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