THE EPOCH TIMES

平成29年 皇太子妃殿下お誕生日に際してのご感想

2017年12月09日 10時44分

この一年を振り返りますと、様々な出来事がありましたが、今年も、残念なことに自然災害の多い年でした。7月の九州北部における豪雨で多くの方が犠牲になられたことは、とても心の痛むことでした。国外でも、地震や洪水、森林火災などが各地で発生しました。こうした災害により、不幸にして亡くなられた方々のご遺族のお悲しみを思い、心からのお悔やみを申し上げます。また、被災された方々のご苦労もいかばかりかとお見舞いを申し上げます。そして、被災地域の今後の順調な復興を心からお祈り致します。

東日本大震災の関係では、11月に皇太子殿下とご一緒して宮城県を訪れ、復興状況を見せていただきました。津波被害の大変大きかった名取市の閖上地区では、災害公営住宅の整備が進み、被災された方々の入居も始まるなど、安心して暮らせる環境が整いつつあることを目の当たりにするとともに、入居者の方々の生活が少しずつ整いつつあるというお話を伺い、安堵(あんど)致しました。その後訪れた亘理町では、いちご団地の整備により、特産のいちごの栽培が軌道に乗りつつある様子を目にすることができ、嬉(うれ)しく思いました。復興に向けた多くの方々のたゆみない努力が、こうして実を結びつつあることを頼もしく思うとともに、深い敬意を抱きます。一方で、被災地では、依然として応急仮設住宅等にお住まいの方々もおられるなど、いまだ多くの方が不自由な生活を余儀なくされていることや、復興までにはまだ長い道のりが残されていること、そして、その中で子供たちを含め、被災された方々の心のケアが引き続き大切な問題として残っていることなども案じております。被災された方々が、一日も早く安心して暮らせるよう心から願うとともに、殿下とご一緒に、引き続き被災地の復興に永く心を寄せていきたいと思います。

近年、社会情勢の変化もあり、社会的に弱い立場にある人々が直面している困難な状況について耳にすることが多く、案じております。そのような中にあって、先日、「障害者週間」関係表彰式に出席する機会を得ました。障害による様々な困難を、並々ならぬ努力によって乗り越えてこられた方々、また、そのような方を支えてこられた方々など、すばらしい方々にお会いすることができ、感銘を受けるとともに、このような支援の輪の広がりをとても嬉しく思いました。そして、社会の中で、弱い立場にある人々への温かい理解と協力が広がり、だれもが互いに人格と個性を尊重しながら支え合い、将来に夢と希望を持って歩んでいけるような社会が実現されていくことを心から願っております。

広く世界に目を向けても、困難な状況に苦しんでいる人々が数多くいることに心が痛みます。人々が、広い心を持ってお互いの違いを乗り越え、様々な問題の解決に向け、共に手を携えて取り組んでいくことが、今の世の中で大切になっていると感じます。また、持続可能な社会の実現も大切な課題だと思います。最近、その実現に向けての取り組みが数多く見られるようになってきていることを心強く思っております。

「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」について

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