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7月31日、イスラエル、ヒズボラとの戦闘終結を求める国際社会の圧力を無視。写真はイスラエルのオルメルト首相(2006年 ロイター/Gil Cohen Magen)

イスラエル、ヒズボラとの戦闘終結を求める国際社会の圧力を無視

 イスラエルは、ヒズボラとの戦闘終結を求める国際社会の圧力を無視し、レバノンに新たに侵攻した。

 ライス米国務長官は、イスラエル訪問を終えるに際し、停戦は今週中に実現可能、と述べた。ただ、子供を中心に54人の市民が犠牲になった30日の空爆に国際社会の非難が広がっているにもかかわらず、イスラエルのオルメルト首相は、現段階では停戦はないとの立場を示した。

 オルメルト首相は、イスラエル北部の地方当局者を集めた集会で「戦いは続く。停戦はない。今後数日間、停戦はないだろう」と表明した。

 国連関係者は、31日に予定していたレバノンへの国際部隊派遣に関する会議は「政治的な環境が明確になるまで」延期された、と述べた。

 ヒズボラを支援しているイランのモッタキ外相は31日夜、ベイルートで、フランスのドストブラジ外相と会談。ドストブラジ外相は、紛争の終結にはイランとの連絡を維持することが重要、との認識を示した。 

 イスラエル政府は、48時間の空爆停止に部分的に合意したと発表。レバノン南部では破壊された地域から市民らが避難し、救助関係者らは被害地域に物資を運び込んでいる。医療関係者によると、倒壊した建物や車両のなかに数日間埋まっていた遺体49体が発見された、という。

  一方、イスラエル軍は、レバノンのアイタシャアブに対して、新たに地上部隊による侵攻を行ったことを明らかにした。ヒズボラ側は、ゲリラ部隊がイスラエル軍の侵攻に対し果敢に抵抗している、としている。

 
(ロイター8月1日=ベイルート)

 (06/08/01 10:10)  





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