韓国人移植患者があふれる中国の病院

2006年09月29日 13時27分
 【大紀元日本9月29日】「中国の天津第一病院には、韓国人の臓器移植患者が多かった。これだけの多くの人がみな韓国人というのが、最初はとても信じられなかった」―中国で肝臓移植を受け、その後遺症に苦しみ、現在ソウル大学病院に入院中の車氏(52)は病室で重い口を開いた。

  彼は2005年と 2006年、二度にわたり中国で臓器移植手術を受けた。 水原市のある病院で肝臓癌の治療を受けていたとき、医者から「中国天津の第一病院という所に行けば臓器移植手術を簡単に受けることができる」と聞いたという。 車氏は末期の肝臓癌を患っており、ほとんど諦めていたが、わらにもすがる思いで医師の勧告に従う事にしたという。

 「去年3月、肝臓移植を受けに中国に行った。申し込みをして 40日目に私に適合する臓器に出会い、移植を受けることができた。私は遅く手術を受けた方だったが、あそこでは運が良ければ 一週間で健康な、しかも新鮮な臓器を手に入れることができると聞いた。しかし、私の手術後の経過が思わしくなく、担当医に抗議したが、『あなたは運が悪いから新鮮な臓器が見つからなかったのだ。私たちにもどうしようもない』と言われ、仕方なく諦めた」。

 彼は手術後の状態が悪く、中国で長期間治療を受けていたが、結局韓国に戻りソウル大学病院に入院した。 ソウル大学病院で治療を受けても状態は改善せず、結局6月 20日、中国へ行って再手術を受け、8月末に再びソウル大学病院に入院した。 韓国の医師は、状態を観察すると述べた。

 中国の医師からは、提供される臓器が死刑囚からのものである聞き、最初はその臓器の多さに疑問を抱いたと車氏は言う。帰国後、移植に使われている臓器のほとんどが中国で弾圧を受けている法輪功学習者のものであると聞き、非常に驚いたという。

 「中国の病院では韓国人移植患者のための専用病棟があるほどだった。韓国から来た患者のほとんどは韓国の大きい病院で治療を受けていた人たちだ。韓国の医師が止めるのを無視してまで中国にやって来た患者もいた」。

 中国で入院していた患者たちは、退院後も韓国で集まったりしている。車氏が集うグループには20数名おり、互いの安否を確認したり治療の情報を交換したりしているが、その間術後の後遺症ですでに亡くなった人もいるという。

 記者が病室で車氏と話をしている時、ちょうど数人の見舞い客が訪れた。彼らは中国で入院していた頃の患者仲間だという。しばらく会話を交わして彼らは帰って行った。

 車氏が去年3月、始めて手術を受けたときは5千万ウォンほどかかったという。しかし今年6月、2度目の再手術のときは病院側から6千万ウォン請求された。韓国では臓器移植費用は徐々に下がっているが、なぜ中国では高くなっているのかと問いただすと、医師は「医療のレベルも高くなり、病院のシステムもよくなったので費用は高くなっている」述べたという。

 しかし、高額になった理由は他にもあるようだ。韓国国内で中国での臓器摘出問題について調査を行う「中共集団虐殺阻止対策委員会」の崔錫正氏(47)は次のように主張する。「中国では最近、法輪功修錬者が生きたまま臓器摘出されている事実が国際的な注目を集めているため、臓器移植はとても敏感な問題になっている。しかし、このような状況下でも中共当局と病院関係者らは『高収入』を保障できる臓器移植を諦められず、これによる『危険手当』が高くなり手術費用が徐々に高くなっている」。

 (記者 ソ・ヤンオク)


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