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9月20日、米連邦準備理事会(FRB)、FF金利を据え置き。写真はバーナンキ米FRB議長。15日撮影(2006年 ロイター/Tim Chong)

米FOMCがFF金利を予想通り据え置き、インフレ懸念は示す

 米連邦準備理事会(FRB)は20日、連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準を5.25%に据え置き、景気減速が物価圧力を緩和しているかどうかを見極める姿勢を示した。

 前回8月のFOMCに続く据え置きで予想通り。賛成10、反対1で決定し、リッチモンド地区連銀のラッカー総裁が前回8月8日と同様に0.25%ポイント利上げを主張した。

 エコノミストの間では、景気減速の広がりがいずれインフレ低下につながるとの見方から、FRBは金利を今回も据え置くと予想されていた。金融市場は金利上昇サイクルが既に終わったことを織り込む動きになっている。FRBは2004年半ばから06年6月のFOMCまで17回連続で利上げを実施していた。 

 しかしFRBは今回も、経済がインフレを脱したと確信してはいない点を明らかにした。声明では「コアインフレ指標は高まっており、資源(リソース)利用度やエネルギーその他の商品価格が高水準であることから、インフレ圧力を持続させる可能性がある」と指摘。その一方で「インフレ圧力はいずれ鈍化する可能性が高いようだ」としている。

 FRBが重視するコアインフレ指標は、7月には前年比で2.4%上昇した。多くの当局者は、この指標を1─2%のレンジ内にとどめたい意向を示している。ただ石油・ガソリンはここ数週間下落しており、FRBのインフレ抑制への負担をやや軽減する一方、経済のハードランディングリスクを緩和している。

 FRBは住宅市場減速にも触れた。声明は「住宅市場の冷え込みを一部反映し、経済成長の鈍化は継続しているとみられる」とした上で「それでも当委員会はある程度のインフレリスクが残ると判断している」と指摘。必要になる可能性があるいかなる追加引き締めの程度と時期も、今後の情報によって示されるインフレおよび経済成長の双方の見通しの進展次第になるとした。

[ワシントン 20日 ロイター]

 (06/09/21 08:00)  





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