THE EPOCH TIMES

死刑囚の臓器摘出、遺族が陳情・訴訟中=新疆ウイグル

2008年06月29日 09時43分
 【大紀元日本6月29日】新疆ウィグル自治区で、死刑囚の臓器が執行前に生きたまま摘出されたと訴え、その売買代金の支払いなどをめぐり、遺族が訴訟を起こした。しかし、繰り返しの陳情にもかかわらず、本件はいまだ未解決であるという。

 死刑囚の譚浩天、鄭国義ら4人は新疆の阜康市でタクシー運転手を強盗・殺害したとして、2003年に死刑判決を受けた。

 遺族の証言によると、譚浩天・死刑囚は判決後、遺言状を作り父親の譚開明さんに渡した。自分の腎臓を移植用に売却、その代金は父親に帰属、その他の使える臓器を患者に無料提供する、との内容だったという。

 譚浩天・死刑囚の叔母は、「死刑執行時、家族は別の場所で待機するよう命じられた。後で分かったのですが、おいと鄭国義だけが処刑される前に新疆医科大学第一付属病院に移送され、そこで臓器が摘出された」と話した。

 その後、父親の譚開明さんは裁判所を訪れ、遺骨をもらい、腎臓売却の代金を請求した。「裁判所は私に3000元(約5万円)を渡そうとした。私は受取を拒否した。息子の腎臓はたったの3000元しかないのか。裁判所の幹部に『あなたが同意しなければ、一銭ももらえなくなる』と言われた」と父親は当時の状況を説明した。

 それから、譚開明さんは十数回にわたり北京に訪れ、中央政府への陳情を試み続けてきた。2006年3月、新疆の「昌吉市中級法院」(日本の地方裁判所に相当する)は、「遺体処理費」の名目で譚開明さんに5万元(約80万円)の支払いを現地政府に命じた。それに対し、遺族は遺体処理の詳細状況の説明を求めたが、回答が得られないため受取を拒否している。

 北京五輪の開催が近づく中、現地政府の幹部は譚開明さんに対し、五輪期間中の中央での陳情を禁止すると通告し、「その間にもし北京に行かなければ、もう少し金額を上乗せする」と言われたという。いま、譚開明さんは毎朝7時から、現地政権が派遣した人に自宅を監視されているらしい。

 香港の中国人権民主運動情報センターの関連調査によると、新疆の高級人民法院(日本の高等裁判所に相当する)が本件を調査した結果、以下の2点を確認した。①2人の死刑囚は刑務所から直接病院に移送された②2人の死刑囚の臓器は摘出された。2人は麻酔された後、生きたまま臓器を摘出されたかどうかについては触れていない。

 
(記者・古清児、翻訳・編集/叶子)


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