【大紀元日本7月24日】7月12日、米国政府系住宅金融投資大手の米連邦受託抵当金庫のファ二ーメイ(Fannie Mae)と米連邦住宅貸付抵当公社のフレディマック(Freddie Mac)は米低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題で巨額な赤字を出し、経営が悪化し破綻の懸念との報告を受け、国内金融市場の更なる混乱を避けるため、14日米国連邦準備制度理事会(FRB、中央銀行)のバーナンキ議長は公的資金を投入することを発表した。しかし、「ブルームバーグ」のコラムニストのアンディ・ムカージー(Andy Mukherjee)氏は、米国のサブプライム住宅ローン問題で、中国経済にも大きな損失がもたらせていることを指摘した。
大きな代価を支払うことになる中国
ムカージー氏は、「金融市場関係者はポールソン米財務長官及びFRBのバーナンキ議長のフレディマック及びファニーメイへの支援政策を支持しても、中国は間違えなくその2社の経営悪化で巨額な損失を被るだろう」と話した。
中国外貨準備高の内、米国債や企業社債、政府機関債券などの証券額は1兆米ドルに上る。そのうち、フレディマック及びファニーメイ2社の社債は約3760億米ドル(約39兆4800億円)に達しており、米国債や政府機関債は約5000億米ドル(約52兆5000億円)で、残りの2000億から3000億米ドルは米国のABS(資産担保証券)といわれている。
米国金融当局の統計によると、中国、日本やロシアをはじめとする外国の中央銀行はフレディマック及びファニーメイを含む米国政府系金融機構が発行している債券を最低でも9250億米ドル(約97兆1250億円)を保有している。
米国外交問題評議会(Council on Foreign Relations)のエコノミストのブラット・セッツァー(Brad Setser)氏は、米政府が公表しているこの数字「実際より低いことはほぼ確実」と指摘した。同氏は実際のところ、1兆米ドル(約105兆円)に上ると見積もっている。ロシア財政部はこのほど、米国債、政府機関債などを購入する際の「限度額」を設けると声明した。
しかし一方、中国金融当局は依然として米国債を購入しているとムカージー氏が指摘する。去年4月から今年4月までの一年間において、中国の米政府機関債券などの保有額は670億米ドル(約7兆0350億円)と去年同期比で26%増加したという。
長期にわたって、中国政府は外貨準備高を主に米国債で運用してきた。セッツァー氏は、米国債、政府機関債や社債などを合わせると1兆米ドルに達する外貨準備高はおよそ中国国内総生産(GDP)の4分の1を占めていると示した。
ファ二ーメイとフレディマック2社のほかに、このほど大手投資銀行のメリルリンチが4四半期連続、またはシティグループが3四半期連続の最終赤字に落ち込み、住宅ローン大手のインディマック(Indymac)が経営破たんしたと報道されている。金融市場における混乱がまだ収まる気配がない。
米国政府のファ二ーメイとフレディマック2社への公的資金支援政策は中国にとっては完全に有利といえない。公的資金の投入によって、米国政府の予算案には巨額な財政赤字をもたらすこととなる。その結果、米国国内においてインフレリスクが高まり、国債金利が下落すると予想される。 | | 連邦受託抵当金庫のファ二ーメイ(Fannie Mae)(KAREN BLEIER/AFP/Getty Images) |
(翻訳・編集/張 哲)
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