【大紀元日本12月7日】正統な中国食文化の復興を目指す新唐人テレビ主催「全世界中国料理コンテスト」の決勝が、11月18日、米国ニューヨークの萬壽宮飯店でおこなわれた。
厳しい予選を通過してニューヨーク本選に出場した精鋭43名のうち、東北料理部門で見事に優秀賞を受賞した伊賀稔さんにお話を伺った。
「このコンテストに参加して、とても勉強になりました。他の選手とも良い交流ができました。コンテストの趣旨は、いま乱れてしまっている中国の食文化を正常な姿に戻していくことにあります。ですから採点の上でも、素材・味・栄養・衛生といった料理の基本が重視されていて、飾りなどはあまり点数にはならないのです。もちろん添加物や化学調味料は一切使いません」
東広島市で人気の中国料理店「長城飯店」の店主である伊賀さんは、中国・黒龍江省方正県の出身。お父さんが中国残留日本人孤児で、伊賀さんはその2世にあたる。
「昭和51年、私が17歳のときに日本へ来ました。20歳から25歳くらいまで、地元の中国料理店へ入って、定時制高校に通いながら修行しました。日本人の、いいコックさん三人に指導してもらいました。若かったですから、厳しい修行も苦労とは思わず、楽しかったですよ」
そのように当時を語る伊賀さんであるが、健康面では重大な不安をかかえていた。二十代の後半から心臓発作や不整脈が出たが、その治療のためにおこなったカウンターショック(電気ショック療法)の副作用により、却って身体中が「壊れてしまった」という。
さらに三十代の最後には脳腫瘍も発症した。調理中に卒倒して、救急者で搬送されることが何度もあったという。手術をすれば、命は助かっても、後遺症が残ることは避けられない。そのような最大の危機のなか、奥さんが以前からやっていた法輪功という気功を、試しに自分もやってみようと伊賀さんは決心した。99年5月のことである。
法輪功を始めて一か月。その効果が表れ始め、伊賀さんの体調は日に日に良くなった。薬を飲む必要も全くなくなり、今では、あれほど重病に苦しめられた日々が嘘のように、完全に健康な身体を取り戻したという。以来、病院に行くこともなく、検査も受けていないが、脳腫瘍の症状はでていない。
「私は商売を始めたときから、お金を儲けることより、お客さんに満足してもらうことを第一に考えてきました。利益は後からついてくるもので、その信念は今も変わっていません。しかし私は、いままで自分の狭い範囲の中にいて、料理の研究をあまりしてこなかった。だから今回のコンテストを通じて、自分の料理の道をさらに極めていき、それをお客さんにもっと提供していきたいと思うようになったのです。法輪功の理念である真善忍を、生活実践のなかで実現していくことが大切なのです」
食は徳にあり。料理人の魂がそのまま料理に宿るとすれば、伊賀さんの作る料理は、食べる人の心と身体に、この上なく優しい料理であるに違いない。
(記者・牧)
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