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寺院・緑地の強制収用、チベット人1万人が抗議

 【大紀元日本7月12日】ノルウェー「チベットの声」によると、中国当局がチベット各地寺院内で行っている「愛国主義教育運動」ならびにチベット昌都地区江達県ニドンシャ・ジェチェ寺が所有する緑地の強制収用に抗議し、7月4日に約1万人のチベット人が江達県で平和的なデモ行進を行い、現地は緊迫した状況になったという。

 チベット人民議会のガシ・モランタチン議員は、地元の情報を引用し、チベット昌都地区江達県ワアシ(音訳)地区にある9つの村の約1万人の村民が7月4日、地元のジェップ寺から江達県まで抗議のデモ行進し、町が人であふれていたという。

 また、抗議する民衆によると、中国当局は今回強制的に緑地を収用するならば、いっそのこと、畑も家畜も押収して、チベット人から全ての生活の術を取り上げてしまうのかと怒りを覚えて抗議した。当局はこれに対し、合理的な問題解決を約束したという。地元のチベット人たちは、当局がこの問題を早急に解決しなければ、抗議は止めないという。

 中国当局はこれまでに地元のチベット人に対し、チベット政教リーダーとしてパルマパ・ニンポチェ17世を支持することと、ニドンシャ・ジェチェ寺の僧侶らに反対することを強要した。

 モランタチン議員によると、ニドンシャ・ジェチェ寺の僧侶らに反対させる中国当局の意図は、ジェチェ寺のリーダー的存在であるジェガン・ニンポチェ氏を含む僧侶らがかつて、ダライ・ラマに反対する書類への署名を拒否したことが背景にある。また、ジェチェ寺は地元では最大規模の寺院であり、この寺院を抑えることができれば、民衆に対し見せしめになると考えたからと思われる。当局はダライ・ラマに反対する書類への署名を拒否した僧侶らをジェチェ寺から追い出すと脅迫し、軍隊が寺にまで進駐した現状であるという。

 モランタチン議員は、少し前に中国当局は江達県ラド村で農地を収用し、トーチカの建設をするために大量の砂を運び込んだ際、地元のチベット人たちと口論になった。当時、当局軍隊がチベット人の顔に銃を突き付けて、大人しくしないと銃殺しても良いと上部からの指令を受けていると脅かしたことを明らかにした。地元のチベット人たちは未だに恐怖と迫害に直面し、どうしようもなくやり切れない気持ちで日々を過ごしているという。

 
(翻訳編集・余靜)


 (09/07/12 06:37)  





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