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インドは、中国の「真珠の数珠つなぎ」政策に警戒心を示す。

中国、「真珠の数珠つなぎ」政策 緊張高まる中印関係

 【大紀元日本8月19日】東のミャンマー、西のパキスタン、南はスリランカと、インドを包囲するように港湾施設の建設に力を入れる中国。南シナ海、インド洋、アラブ海、ペルシア湾へと勢力拡大をはかる「真珠の数珠つなぎ」政策 の一環だ。同じ新興経済国、核保有国であるインドを押さえ込もうとする中国の動きに、インドは警戒心を隠せない。

 「真珠の数珠つなぎ」(the string of pearls strategy)政策は、2005年米議会中国委員会への報告書で取り上げられており 、投資、港湾開発、外交を通して中国が海上ルートへの影響を拡大していく意図を示すもの。石油や物資の供給ルートの確保が狙いだ。

 インドを囲む「真珠」としては、チベット、ネパール、ミャンマー、バングラデシュ、スリランカ、パキスタンの要所が挙げられる。各国に対する中国政権からの影響度を列挙してみた。

インド北側:チベット、ネパール

 チベットでは中国からの鉄道の開発により、インドとの国境で軍事強化されることを懸念。インドの五つの州がチベットとの国境を分かち合っている。ネパールはインドが範疇に入れている国家ではあるが、中国政権はネパール共産党統一毛沢東主義派との絆を深めている。

インド東側:ミャンマー、バングラデシュ

 インドとミャンマーとは1600キロの国境を分かち合う。欧米政府が制裁する軍事政権に中国が肩入れ。中国は、ベンガル湾のシットウェ港湾から、ガス石油供給のパイプラインの建設を始めるところ。また、アンダマン諸島の北にあるココ諸島をミャンマー政府が中国に貸与しており、大ココ島には通信基地が建設されている模様。一方、バングラデシュは昨年の選挙より親印政権となったが、北東からの反発が懸念される。

インド南側:スリランカ

 ハンバントタ港湾整備に、中国は十数億ドルを融資。2022年完成予定。中国当局は商業利用を主張するが、地政学的に軍港となっても不思議はない。援助金をこれまでの5倍の10億ドルへ増加。また、中国はスリランカに武器装備を供給。インドのスリランカへの影響力が消滅することはないだろうが、スリランカに肩入れする中国がインド洋全体に与える影響は否めない。

インド西側:パキスタン

 ペルシア湾の出入口に位置する戦略拠点グワダル港は、中国の援助で立てられ、現在はシンガポールを拠点とする企業が経営。アフガニスタン政権が親印であり、反逆者の鎮静のため米国がかなり肩入れしていることもあって、真珠をつなぐ糸が中央アジアに延びることを防いでいる。

 英紙ファイナンシャル・タイムズ7月12日付け報道によると、インド元国連大使アルンダティ・ゴーセ氏は、中国政府による南アジアでの動向を「腕力を見せつけるためのもので、地域に不穏をもたらしている」とし、「中国は強い。アジアに必要な権力は一つ。何が起こるかは中国が決める」と中国政権の態度を懸念する。

 消息筋によれば、中央政権と深い絆のある国は、パキスタン、ベトナム、ミャンマー、カンボジア。親中派の周辺諸国は、インドにとって脅威だ。 日本、韓国、オーストラリア、フィリピンなどの 親米派諸国は、それぞれ中国共産党政権との関係を築いている。

 かつての冷戦時代の米ソではなく、現代は真珠つなぎの戦略における中印の動向を注視する時代となった。

(編集・鶴田)

 (09/08/19 00:10)  





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