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イタドリの雄花(撮影=大紀元2009年10月)

【草木染めの植物】イタドリ

 【大紀元日本10月4日】

 各地山野に自生するタデ科の多年草。雌雄異株で春に出る新芽は、スカンポなど地方でいろいろな呼び名のある身近な植物です。雄株が圧倒的に多いようですが、両株とも秋に多数の白い小花がつき、株全体も白く見えます。雄花はおしべが8本あり上向きに、雌花はめしべが3裂していて、花後はガクが伸び背部に翼がでて果実を覆い下向きに、それぞれ房状に咲きます。地上部が枯れた頃に地下部を掘りあげ、天日乾燥したものは虎杖(こじょう)という生薬です。また、染料としても使用されます。

 【薬用効果】虎杖は肝、腎に働き、だるさ、しびれ、ひきつり、冷えなど複雑な痛みを除きます。関節痛、排尿困難、打撲損傷に有効で解毒作用もあります。一日量は乾燥物9~30gを煎服します。浸酒、丸剤、散剤にしても良いのですが、妊婦には禁忌です。擦り傷などには生の葉をすり込んでも効果があります。

 【食用】若いイタドリは茎が中空で、柔らかく水分に富み、酸味もありますのでそのまま塩をふって食べられますが、多食は禁物です。茹でてよく水にさらしてアクを除いてから、和え物、汁の実、油いためにします。

 【染色用】イタドリの根を煮出して染液とします。アルミ媒染や錫媒染で黄茶色、鉄媒染で鶯色を染めます。9月ごろの茎葉も同様に使えます。

イタドリの雌花(撮影=大紀元2009年10月)

イタドリの新芽(撮影=ハナビシソウ2009年4月)

イタドリ雄花の全景(撮影=大紀元2009年10月)

(文・ハナビシソウ)


 (09/10/04 12:30)  





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