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10月2日と3日、四川省遂寧(スイニン)市では、針刺し事件の容疑者と思われる人物が市民に殺されるという事件が発生した(維権ネットより)

新疆針刺し事件、他の地域へ拡大 当局は情報封鎖へ

 【大紀元日本10月5日】中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市で先月3日に起きた大規模な抗議事件の発端となった、注射針による連続通り魔事件が、最近、陜西省西安や楡林、甘粛省蘭州、四川省南充など他の地域でも発生した。事件のあった地元の住民は、極力外出を避けているという。また、針刺し事件の容疑者と思われる人物が、市民によって殺害されたという情報も伝えられている。当局や現地の警察は、これらの事件を全面的に否定しており、情報を外部に漏らす関係者を逮捕している。

 中国大陸にある人権問題ウェブサイト「維権ネット」の情報によると、10月2日と3日、四川省遂寧(スイニン)市の住宅地や商店街で、数人が市民によって殺害されたという。殺害されたのはいずれも、針刺し事件の容疑者とみなされていた人物。

 事件後、遂寧市政府当局は、針刺し事件が現地で起きていることを否定した。事件の噂が広がったことについて、当局は「社会秩序を撹乱する目的だ」という見方を示している。

 情報筋によると、四川省南充市、広安市でも注射針による通り魔事件が発生しているという。被害者の中には入院した人がおり、死者は10人を超えていると伝えられている。

 新疆ウイグル自治区の隣にある甘粛省でも、針刺し事件が起きているという噂が広がっている。蘭州市市民の話によると、同地区では通り魔事件が9月下旬から発生し、3人の被害者が出ているという。市民の間では、携帯などを使って注意を呼びかけている。また、金昌市市民の間でも事件の話が広がっており、犯人が使っている針にはウィルスが付着しているという情報も伝わっている。

 そのほか、陜西省西安市、楡林市、咸陽市などの各地でも、ウイグル族による注射針通り魔事件が起きているという情報が、ネット上で飛び交っている。それによると、被害者の中には死者も出たという。

 政府や警察側からは明確な説明がなく、「あくまでも噂だ」の一点張り。その一方で、当局は現地のインターネットを監視し、当事件に関する情報の封鎖を行っている。ネット上で事件を公開した人物は、当局によって逮捕され、処罰を受けたという。

 各地で注射針による通り魔事件が発生したと伝えられ、市民は不安な日々を過ごしている。中国共産党の政権樹立60周年で賑やかになるはずの町は、あまり人影がなかった。

(翻訳編集・楊J)

 (09/10/05 05:00)  





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