THE EPOCH TIMES

中国李首相があすから訪日 北海道で農業や新エネルギー車工場を視察

2018年05月07日 16時54分

中国の李克強首相は6日、インドネシアと日本を公式訪問するため、北京を出発した。首相は8日に来日して11日まで日本に滞在する。中国首相の来日は8年ぶりだ。12年の尖閣諸島国有化問題以来、冷え切った日中関係は好転してきた。専門家は、知的財産権侵害や通商問題で米と対立する今、中国当局は「技術大国」日本との関係改善を加速化させたい狙いがあると指摘した。

李首相は3日間の滞在中に、2年半ぶりの日中韓首脳会議への出席、安倍晋三首相との会談や天皇陛下との会見、北海道訪問やトヨタ自動車工場の視察などを予定している。

なかでも、首相の北海道訪問について中国国内外で関心が高まっている。

中国外務省の孔鉉佑外務次官は4日の記者会見において、北海道訪問の理由として、首相自身が「おそらく興味があるのだろう」と述べた。

孔氏によると、李首相は北海道で、主に現地の農業生産および新エネルギー自動車など「高付加価値の製造業」の工場を視察する予定だという。

農業において、孔外務次官は、北海道の小麦や大豆、ジャガイモなどの生産量が国内1位であることを例に、「日本の主要農畜産業基地である北海道では、農業の従事人口が少なく老齢化も進んでいるにもかかわらず、農業の近代化が非常に発展している」と指摘した。北海道の農業生産技術・管理システムは、「中国の特色ある農業生産システムを構築するのに重要な手本となっている」と述べた。

また、同氏は「北海道は日本の経済発展において非常に重要な位置を占めている」とし、「新エネルギー自動車開発について、中国も見習うべきだ」と述べた。李首相は道内にあるトヨタ自動車工場を視察する予定。

中国当局が製造大国を目指すために制定した「中国製造2025」計画では、新エネルギー自動車と農業用機械は重要発展産業と位置付けられている。

在米中国政治評論家の横河氏は、日中関係の好転には米中貿易摩擦問題があるとみている。「中国共産党の技術窃盗やイデオロギーの浸透に欧米諸国は相次ぎ強硬姿勢を見せているため、対日関係を見直す必要があった」と指摘した。

トランプ政権は、巨額の対中貿易赤字のほかに、中国による知的財産権侵害や米企業への強制技術移転が深刻だと批判してきた。このほど、中国ハイテク製品への追加関税や、米企業による中国通信大手企業への製品売却禁止などの制裁措置を発表した。

日中両政府は、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」を巡り、第三国での事業を共同で進めるための官民協議会を設置する方針を固めた。「一帯一路構想に、日本側からの投資を望んでいるほか、中国中心の国際新秩序にも、日本の参加を引き込む思惑がある」と横河氏は述べた。

(編集・張哲)

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