【大紀元日本9月26日】
夢は生まれつきのもので、人間の一生に伴うものである。貧富尊卑や老若男女を問わず、人間であれば誰でも夢を見るのである。
中国人は古代より夢をよく研究し、豊富で多彩な夢文化を築いてきた。『周公解夢』(周公旦)や『夢林玄解』(宋・邵雍纂)は、有名な夢研究の著書であり、多くの夢現象や研究成果が記録され、代々広く伝えられている。
古人は夢の内容によって、おおよそ15種類に分類しており、次に紹介する。
1、直夢
直夢とは、夢で見たことが現実で発生し、夢で会った人が現実でも現れる夢である。人間の見た夢は含蓄的なものもあれば直接的なものもあるが、直夢正夢は直接的な夢である。
2、象夢
象夢とは、夢の意味が夢の中で象徴的な手法によって現わされるもの。たとえば、夢の中で天に昇ったとする。現実では人間は天に昇ることができないので、夢で見た天というのは帝王、貴い、強みなどを象徴し、いわば一種の象徴的なものと見られる。
3、因夢
寝ている時、器官がある刺激を受けたことにより見た夢。人間は、陰気が強ければ河を渡る夢を見、陽気が強ければ火の中を奔る夢を見、帯を結んだまま寝たら蛇の夢を見、鳥が髪を銜えたら飛ぶ夢を見るという。
4、想夢
想夢とは、日ごろ考えたことが夢で現れる夢のこと。これは人間の精神活動の産物だと思われる。
5、精夢
これも人間の精神状態による夢であり、すなわちあることに集中しているため夢の中で現れてくるものである。
6、性夢
性夢とは、人間の性情や好き嫌いによって見た夢である。夢を見た原因を追究せず、夢を見た人がその夢に対する見方を問うものである。
7、人夢
人夢とは、同じ夢であっても人によって意味がそれぞれ異なるもの。
8、感夢
気候変動により見た夢を感夢と言う。すなわち、季節や気温など外在的気候変動によって見た夢である。
9、時夢
時は四季のこと、時夢とは四季の移り変わりによって見た夢である。「春には芽生えの夢を見、夏には高空と名月の夢を見、秋と冬には成熟と貯蔵の夢を見るが、これらを時夢という」。
10、反夢
反夢とは相反する夢のこと。陰の極致に至れば吉で、陽の極致に至れば凶であるような夢を反夢という。歴代の夢研究書には、反夢について多く記載され、有名な「黄梁の夢」(『枕中記』唐・沈既済)もその一つである。
11、借夢
借夢とは、親類や友人の霊魂が夢の中に現れてことづけをするもの。この類の夢は古書に数多く記載されている。これは、先祖や神霊が夢を通じて人間に吉凶禍福を告げるものと思われる。
12、寄夢
寄夢とは、甲の吉凶禍福は乙の夢の中に現れ、乙の吉凶禍福は甲の夢の中に現れる夢である。
13、転夢
転夢とは夢の内容が一定せずよく変わる夢のこと。
14、病夢
病夢とは、人間が病気にかかり体に病変が起る兆候が夢の中に現れるもの。漢方医学的にいえば、人体の中の陰陽五行が平衡を失ったことにより見た夢である。
15、鬼夢
鬼夢とは悪夢で、恐怖の夢である。鬼夢は通常、寝る姿勢が正しくなかったり身体に病変が生じたりするため、鬼夢を見るものと思われる。
(翻訳編集・小林)
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