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贅沢な北京五輪、周囲の農村は極度の水不足

 【大紀元日本8月21日】五輪開催にあたり、北京政府が差し迫って必要としたのは水。世界各国から訪れる五輪選手や観光客をもてなすための生活用水、そして市内の緑を潤し、美しい景観を保つための水が大量に必要だ。しかし、贅沢な北京市民の生活スタイルで地下水は疲弊し、汚染された貯水池は、既に農業や飲料に利用できなくなっている。そこで当局の政策は、周辺の地域から北京に水を引くことだったが、そのために農民は、長期的な旱魃に悩まされている。米MSNBC局が報道した。

 過去数年、エコ・システムの破壊により極端に降雨量が減っていた北京市は、一人当たりの水量が、世界平均値の30分の一にしかならず、それはイスラエルを下回る量だったという。オリンピック開催に向けて水を必要とした当局の政策は、揚子江から北京へ水路を引くことだった。

 北京市からおよそ112㎞離れた河北省赤城県にある貯水池は、北京市専用に使われているため、現地の農民は深刻な水不足に悩まされている。彼らは、毎日井戸からバケツ2杯分の水しか使わせてもらえず、貯水池からの水の使用を禁じられている。また、農民は少ない水で育つトウモロコシを耕作するよう指導されているが、その市場価格は米や野菜よりも格段に安いのが現状だ。貧しくて石炭が買えないため、トウモロコシの茎を持ち帰って火をおこす農家もあるという。

 貯水池に流れる黒川のすぐ傍に住むユィ・ ジョーンシンさん(56)は、「ここ2年間、米のために水を使ったことがない」と語る。水は、全て北京市民のために使われるからだ。

 北京市は、01年にオリンピック開催権を得てから、30億ドルをかけて灌漑工事を行ってきた。下水処理工場を建設し、水集約型工業を郊外へ移動し、農家による殺虫剤や水の利用を制限するなど種々の方法で水事情の改善に努めてきた。主な北京市の貯水池であるミーユインでは、汚染源である工場を閉鎖し、1万5千人を強制退去させて家庭からの排水制限に努めた。しかし、北京市内を潤してきたミーユインは、10年前の3分の一の貯水量に留まっている。

 降雨量が低下する一方、水洗トイレやシャワーの普及で水の使用量が増え、北京市の水量は限界に達している。

 環境問題専門家のダイ・チン氏は、「初めから、私はオリンピックに反対していた」と述べる。「我々には、オリンピックを開催することができるほどの水を所有していない。しかし、私の意見を聞く者はいなかった」と語り、当局による環境を無視した開発政策を批判した。

 (08/08/21 00:33)  





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