デービッド・マタス講演記録 日本は何をなすべきか(前編)

2013年09月13日 16時30分
【大紀元日本9月13日】(本編は9月2日に東京都庁内の会議室で行われたデービッド・マタス氏の報告会の内容を、同時通訳された日本語の録音をもとに編集したものです。前編・後編に分けて掲載します)

 病院への電話で録音

 私とデービッド・キルガーは2006年5月に、臓器狩りについて調査してほしいという依頼を受けました。しかし、これは非常に困難な依頼でした。

 なぜかというと、被害者自体がすでに殺されているからです。しかも、その後で焼かれてしまっているので、証拠がありません。

 そのような状況で(臓器狩りが)行われている証拠を探す、あるいは、行われていないならば、その反証をしなければなりません。その両面から、私とキルガーは証拠を集めました。その結果、この臓器狩りは本当に起きているという結論に達しました。

 まず私たちの調査員が、患者の知り合いを装って、広く中国全土の病院へ電話しました。そこで「法輪功学習者は健康なので、そういう人の臓器がほしい」というと、法輪功学習者が殺され臓器が奪われていること示す相手の言葉を録音することができました。病院のほうから「法輪功学習者の臓器を売っている」と言ったのです。そういった病院は、私たちが調査しただけでも、このように(スクリーンを指して)中国全土にあります。

 私たちは、その証言を文字におこして、ネット上に流しました。これに対して中国側は、反論するためのドキュメンタリーを作りました。私たちが電話でインタビューした医師を出してきて、「インタビューは受けたが、私はそんなことは言ってない」といい、私たちが嘘をついている、というのです。

 我々には、医師本人の声を録音した証拠テープがあります。それを向こうから反証することはできません。しかし、中国共産党というのは、こういうナンセンスなことをするのです。

 法輪功だけ血液検査

 もう一つの証拠は、拘留されていた法輪功学習者で、奇跡的に生きて刑務所を出ることができ、その後、中国を離れて他の国に移った人たちの証言です。

 そこで二つのことが分かりました。拘束されている法輪功学習者は、全員が血液検査を受けます。それ以外の囚人がいても、彼らが血液検査を受けることはないのです。

 法輪功学習者は刑務所のなかで拷問を受けていますので、健康管理のために血液検査をするわけがありません。やはり臓器狩りのためなのです。それについては(同じく調査にあたった)イーサン・ガットマン氏が、多くの法輪功学習者から証言を得ていますので、このことは確証があります。

 中国の刑務所のなか(の収容者)は二つに分けられます。一つは名前を名乗った人、もう一つは名乗らない人です。法輪功学習者は後者の「名乗らない人」のほうです。なぜかというと、自分の名前を言えば、家族など周囲の人にも危険が及ぶからです。

 そこで、刑務所から出られた人は、どちらが多かったかというと「名乗った人」のほうです。つまり「名乗らなかった人」は、刑務所から出られないケースが多いのです。おかしなことですが、刑務所の管理官にも、囚人が誰なのか分かっていないのです。

 私は人権弁護士として、弱い立場の人を攻撃するプロパガンダを多く見てきましたが、なかでもひどいのは法輪功学習者に対する(マイナスの)プロパガンダです。本当にひどいものです。

 すぐに見つかる臓器

 また私たちは、実際に中国で移植手術を受けた患者からも証言を取りました。それによると、中国の病院では、いつでも手術のブッキングをすることができ、心臓や肝臓、肺など重要な臓器を、数日から1週間で入手できるのです。つまり「発注」すれば、臓器がすぐに手に入るのです。

 数についても、私たちは証拠を得ました。中国は、米国に次ぐ臓器移植の最大国です。1年に1万件以上の臓器移植が行われます。公的には死刑囚からの臓器とされていますが、それらの臓器は、一体どこから来ているのでしょうか。

 臓器移植を希望する患者が到着すれば、すぐに臓器は提供されます。しかし、臓器移植には、血液の適合性が必要であり、可能ならば臓器の適合性も求められます。しかも、中国の刑務所の一般の受刑者は、その60%以上が肝炎の持ち主だといいます。彼らの臓器は、移殖には不向きなのです。

 また、死刑執行には、北京の最高裁判所の承認が必要です。それらのことから考えると、1万件の臓器移植をするには、少なくとも10万人の死刑囚がいないと不可能なのです。どう数字を合わせても、その数には及びません。WHOによる最多の推計でも、死刑者の数は8千人です。(後編に続く)

(編集・牧)


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