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米議会で開かれた記者会見で、近く国連の米議会代表に就任するクリス・スミス(Chris Smith)議員が法輪功問題に関する演説を行った(大紀元)

国連・米議会代表、法輪功問題で演説

 【大紀元日本6月21日】米国下院のキャノンビルでこのほど、法輪功弾圧10周年の記者会見が開かれた。複数の下院議員が応援に駆けつけ、近く国連の米議会代表に就任するクリス・スミス議員が法輪功問題に関する演説を行った。

 演説の全文は次の通り。

 法輪功10周年記念日の活動に参加できることをうれしく思っている。10年前、法輪功学習者が静かに、平和的に、肩を並べて北京市の政府事務所前で請願したが、大規模に弾圧される結果となった。この弾圧は、中国人からみても、前例のない程残酷で野蛮である。それと同時に、中共政権の大きな弱点を表した。よりよい方法を見つけ、共生の道を見つけようとする、この非暴力のスピリチュアルな信仰者たちを、中共政権はこれほど恐れている。このことは、私を驚かせ、また米議会の多くの議員、共和党や民主党にとっても驚きだった。

 参考までに、私は継続して「人民日報」(注:中共の機関紙)英文版を読んでいる。また、中国から発信されるその他の情報誌も大量に読んでいる。これらの情報誌には、法輪功に対する憎しみが充満しており、それはチベットや地下教会を含むその他の団体に対する憎しみを超えている。彼らももちろん苦難に遭っている。中国当局は法輪功に対し、特別な怒りを抱き、格別に野蛮である。

 現在、我々が更に率直に指摘すべきなのは、数千人の法輪功修煉者が虐待・拷問により死亡し、一部の修煉者は中国当局からの精神薬物や化学薬品により、心身ともに酷く傷つけられたことである。

 北京五輪の直前に、フランク・ウルフ氏と私は北京で中国当局の指導者と会談した。毎回の会談で、我々は法輪功の苦境について提起した。驚いたことに、彼らからは何の応答もなく、目線からは憎悪が見えた。それはまるで、法輪功は絶対に提起してはいけない究極のタブーであるかのようだった。しかし、我々は提起した。北京で開かれた記者会見も含めて、訪れる先々で法輪功の問題を強く提起した。オリンピックでは、「精神はすべてを代表する」と言っているが、それはオープンすることと、寛容を意味している。皆さんに知ってほしいのは、米議会で多くの議員が深い関心を持っているということだ。我々は引き続き、法輪功の問題について絶えず圧力をかけていく。(国連)人権委員会は、一般の人権侵害、特に法輪功が中国当局に迫害されている問題において、深刻な失敗を犯したと私は再三に非難している。

 中国が国連人権委員会理事国の席に座っていることが、私には理解できない。しかし、私は引き続き法輪功の問題を提起していく。私はすでに駐国連の米議会代表団のメンバーに当選した。数ヶ月後に任期が始まれば、私は引き続き国連で法輪功問題を提起するよう努力する。

 皆さんは非常によく行っており、中国で迫害されている人たちを忘れていない。皆さんが家族や友人を支えており、それは立派なことだ。私たちも彼らを忘れない。私は皆さんが引き続き、前進するよう励ましたい。最終的に、中国が独裁政権から民主政治に転換したとき、法輪功学習者たちは当然ながら尊敬されるだろう。しかも、すべての人は皆さんが見せた勇気に敬服するはずだ。

 私とフランク・ウルフ議員およびその他の議員たちは、様々な方法を用いて引き続き政府に圧力をかける。皆さんはまだ覚えているかもしれないが、私たちはかつて、法輪功問題に関するいくつかのことを聞いた。米国やその他の地区で、法輪功学習者を脅し、嫌がらせする人たちが、ここにいる。私たちは法輪功の自由と安全を守るため、引き続き戦っていく。皆さんの勇気と感動に感謝する。そして、最後まで諦めないでほしい。

 最後に、私の記憶では、7年前に私は法輪功の議会決議案を提出して、可決された。我々は引き続きこのように行っていく。私はできるだけ法輪功問題を最重要リストに入れるよう努力する。

 それと同時に、皆さんには、引き続き自ら米国の行政機構に圧力をかけることをお願いしたい。私は法輪功のことを耳にする前から、人権問題に取り組んできた。1990年初めごろ(訳者注:1989年に武力弾圧された大学生民主運動「天安門事件」が発生した)、私たちは機会を失った。当時のクリントン大統領は、中国当局を最も堕落した人権であるとしたが、しかし、1年後に彼はそれを完全に放棄した。北京の独裁政権はそれによりゴーサインを得て、経済発展を強く推し進めると同時に、彼らは基本的人権において、逆方向へ向っていった。

 最恵国待遇(MFN)という大統領命令が発動し出した時、実は私は中国を訪れていた。現在のペロシ議長を含め、米議会議員100人の署名が書かれた一通の書簡を所持していた。この書簡は、クリントン大統領の立場を尊重し、人権が尊重されなければ、合法的な米中貿易も存在しないと示していた。

 不幸にも、この大統領命令はクリントン元大統領によって反古にされた。後に、現任のヒラリー・クリントン国務長官が中国を訪れた際、その時の感覚がデ・ジャ・ヴのように蘇った。彼女は、米国の派手な出費による赤字予算を埋めるため、人権問題が米中両国の関係に影響をもたらすのは望まないと発言した。

 私は面と向かってヒラリー氏にこの問題を提起した。ここで皆さんに伝えた言葉を彼女に伝えた。国務省で朝食を共にした際、「人権を必ず第一とするべきだ。それから第二、第三とその他がある。そうでなければ、我々が独裁政権のためにお金を費やすことはできない」と直言した。

 私は、偉大なる中国民主の父、魏京生氏を忘れない。2000年オリンピックの開催権を獲得するために、(1993年に中国当局は)彼を一時的に釈放した。1990年年初、私は北京で魏氏と会った。しかし、中国当局は2000年のオリンピック招致に失敗した。すると、当局は再び彼を逮捕し、投獄して命を失う寸前まで虐待した。魏氏が釈放された後すぐに公聴会を開き、声明文を発表した。「独裁政権に寄り添い、北京政府に腰をかがめてひざまずけば、彼らはますます私たちを暴行する。しかし、強くなり、率直に、予知できるように、中共独裁者を直視するとき、強さを備えていれば、動揺することはない。(中共政権は)こと人権問題になると、暴力をふるう勇気を失う」。

 不幸にも、国務長官の発言から、人権は多分重要視しているらしいが、その程度は満足する域に達していない。皆さんには、議会前で集会するだけではなく、国務省で集会することを望む。人権問題を対話の時、または解決の糸口も見つからない両国間の交流の時だけでなく、政府レベルの意義ある会議の席で提起させるためだ。この問題は必ず両国関係と関連づけられるべきであり、貿易や、最恵国待遇と関連づけることを望む。私たちがこれまで歩んできた道のりと、獲得してきたことを考えると、最恵国待遇は有り得ないが。しかし、私は、十分であるとは言いがたい。私たちは1990年に人権を放棄した。ブッシュ政権では、人権問題を提起したことがあったが、中国当局にとって重要な事に関連させて提起しなかった。現在は、提起することすらしなくなり、人権問題が両国関係に影響するのを避けたいようだ。


 
(翻訳編集・叶子)


 (09/06/21 18:35)  





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