THE EPOCH TIMES

高智晟著『神とともに戦う』(1)「筆が重い。祖国中国の闇が徐々に明かされるから」

2009年07月08日 23時26分

 【大紀元日本 2009年7月8日】高智晟(こう・ちせい)。彼こそ中国の有名な人権派弁護士だ。また、中国全土で吹き荒れる権利を守る戦いの中心人物でもある。金も権力もない、しかし助けを必要とする民衆の心の中で、高智晟弁護士は神にも匹敵するのだ。

 底辺に生きる多くの人々のため、無料の法律相談を行った。それは必然的に、人権や法治の欠けた中国の社会や制度と、矛盾・衝突を引き起こすことになる。法輪功学習者の案件を引き受けてからは、その衝突は嵐へとエスカレートするのである。

 中国本土では、法輪功学習者に信仰の自由も、基本的人権も、弁護士を頼む権利もない。さらには、一般市民の持つ陳情権すらない。中国共産党は、法輪功問題で決して妥協はできないのだ。この中共の強情さの前に、中国と海外の多くの知識人や人権組織、さらに一部の欧米諸国まで卑屈な妥協を見せた。

 しかし高弁護士は違った。通常の司法手続きで解決できなかった後、共産党最高指導部への公開状を前後して3通発表。そこで、自分の知りうる法輪功学習者の人権迫害の状況を克明に記(しる)した。想像をはるかに超える、身の毛もよだつ残虐行為の数々。結果、高弁護士の事務所は営業停止処分を受け、秘密警察は高弁護士とその家族、友人に公然と付きまとい、嫌がらせをし、拘束した。

 高弁護士一人が人権派弁護士なのではない。しかし、最も固い決意で全身全霊を捧げる、この点に疑いの余地はない。歯に衣着せず、一切の妥協もない。権利と法律を守り、そして真実を明かし、最終的には中国共産党の体制から抜け出した。つまり、「共産党を脱退し、正式にキリスト教徒になる」との声明を発表したのだ。また、「大紀元新聞」の『九評共産党』シリーズを賞賛。今では、中国共産党にとって最も恐るべき人物、そして最も頭の痛い相手になった。

 博大出版社から出た高智晟文集には、近年発表された文章も一部収録されている。これにより読者は、彼の伝奇的な生い立ちから中国の現状まで、より理解を深められるだろう。これらはどれも、「中国発展」神話の裏の一面。知られざる、しかも軽視されがちな真実なのである。

 高弁護士が現在置かれている境遇は依然として危険だ。マフィア同然の秘密警察は、高弁護士の耳元で「お前は死ぬぞ」とささやく。これは単なるゴロツキの言葉というよりも、闇に隠れる邪悪の発する脅迫といえよう。

 これは戦争だ。高弁護士は気づいた。「使われる武器は銃でもナイフでもない。道徳である。道徳で銃やナイフに勝てるのか? 勝てる! 我々は神と共に戦っているのだから」

 序文「筆が重い 祖国中国の闇が徐々に明かされるから」

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