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脳腫瘍の発生率が39%も増加(Gettyimages)

WHO:携帯電話の長期使用、脳腫瘍発生を示唆

 【大紀元日本10月30日】

 世界保健機関(WHO)の発表により、携帯電話の長期使用は脳腫瘍の発生率を増加させる可能性があるということが分かった。この調査は、世界の13カ国で10年間に渡り、2千万英国ポンド(約30億円)の経費をかけて行われた。英デイリーテレグラフ紙が伝えた。

 13カ国で10年間の調査結果

 この研究は,13カ国で実施され、主に三種類の脳腫瘍、一種類の唾液腺腫瘍と携帯電話使用の関連性などについて調査した。2000年から2004年までの4年間の間、腫瘍患者と健常者の約1万2千800人に質問をする方法で行なった。

 今までの研究では短期間の調査が多かったが、何れも携帯電話の使用は健康に影響がないという結果が得られた。しかし、今回の研究では、脳腫瘍の発生状況を調査した8例の調査報告の中の6例の調査結果は、神経膠腫(最も一般的な脳の腫瘍)発生率が携帯電話の使用時間と関連性がある事を示唆した。その中の1つの例では、携帯電話の使用時間により脳腫瘍の発生率が39%も増加したと報告された。

 聴神経腫瘍(脳と耳の間の良性腫瘍)に関して行った7例の調査報告の中の2例は、携帯電話の使用10年後に、聴神経腫瘍の発生率の増加が見られたと報告された。スウェーデンで行った研究では、聴神経腫瘍の発生率が3.9倍に増加したことを示した。イスラエルの調査では、長期期間にわたり携帯電話で通話する人は、耳下腺腫瘍の発生確率が50%高くなるという結果が得られた。

 研究結果に疑問の声も

 この調査結果に関して、「この研究方法は、回答者の記憶に頼っており、携帯電話の使用時間が定かではない可能性があり、脳腫瘍の発生率との関係は正確に言えない」という疑問の意見があった。

 もうひとつの意見では、「この調査は携帯電話を週に一回しか使用しない人を調査対象に入れており、その一方では、子供たちを調査対象にしていないので、携帯電話使用の危険性を過小評価した可能性がある」と指摘した。

 研究チームの責任者であるオタワ大学流行病学専門家のカデスカ(Cardiska)博士は、この研究結果について次のように指摘した。「研究結果に異なる認識があるが、少なくとも一部分の研究報告は生体に対する無線電波の影響がある、そのために予防措置を講じることは必要である」と述べた。

 子供の携帯電話の使用を制限すべき

 カデスカ(Cardiska)博士は又、子供の携帯電話の使用を制限すべきであると提言した。現在、フランスでは12歳以下の子供に携帯電話の販売を禁止する立法を検討している。英国政府も、子供の携帯電話使用を控えるべきという意見を提示している。博士は、「頭部から離して通話できる携帯電話の使用と携帯電話の使用時間を制限することは、無線電波の生体に対する影響力を削減するために有効な方法である」と示唆した。

(翻訳編集・松香)


 (09/10/30 05:00)  





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