新疆の暴動、中国国内で報道規制 米政府「情勢を注視している」

2013年06月27日 16時30分
【大紀元日本6月27日】26日に新疆ウィグル自治区で27人死亡の暴動が発生した。多数の死者が出ているにも関わらず中国国内では事件を取り上げるメディアはない。共産党機関紙人民日報傘下の環球時報は27日付の社説で襲撃グループを暴徒と断じ、「ウィグル族の敵」と激しく糾弾した。一方、米政府報道官は「情勢を注視している」と関心を払っている姿勢を示した。

 暴動の中で、警察署や政府庁舎が襲撃され、警察官9人を含む17人が殺害され、襲撃グループのうち10人が射殺された。これだけの被害が出ているが、国営新華社通信の英字版のみが事件を報じ、新疆の地元メディアも伝えていない。襲撃グループの人数、民族などの詳細や動機への言及もない。大手ポータルサイトは新華社の報道を転載したが、間もなく取り下げられた。人気のミニブログ新浪微博では関連の書き込みが削除されている。

 厳しい報道規制を敷かれている中、環球時報は社説で襲撃グループが「新疆の敵、ウィグル族の敵」「政治においては愚かな者」「全く見識のない低級犠牲者」と数々の非難の言葉を並べ、「とことんまでやっつける」とボルテージを上げていく一方だ。さらに、「国民のテロへの憎悪感を隠す必要がなく、国民の目にならずものとして映っていることを自覚させるべきだ」と報道規制を忘れたかのような記述もあった。

 環球時報のヒステリックな批判にネット利用者らから不満が噴出した。

 「襲撃されたのは政府庁舎。死者に警察官も含まれているのに、なぜ皆黙っているのか」

 「朝、スマホでニュースを見たが、午後になるとこぞって消えている。何を隠したいのか」

 「これだけの死者が出ているのに、報じないのはおかしくない?」

 「当局は民族政策を反省すべきだ」

 「漢族に統治されたくないウィグル族の反撃だ」

 などの声が上がっている。

 一方、アメリカ国務省の報道官は26日の記者会見で「現地で行われているウイグル族やイスラム教徒に対する差別を深く懸念している」と述べ、アメリカ政府として、情勢に関心を払っていく姿勢を示しました。

(翻訳編集・高遠)


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