中国の影の銀行、各地で破たん相次ぐ

2015年01月07日 14時54分
【大紀元日本1月7日】中国各地で昨年から、シャドーバンキング(影の銀行)の債務不履行が多発し、政府の管理・監督責任を求める抗議が勃発している。

 海外の中国ジャスミン革命ネットによると、1月4日前後、河北省と河南省のシャドーバンキング4社が相次ぎ破たんした。投資家の損出総額は十数億元(1元は約19円)とされている。そのうち、数億元を集めたという河南省裕禄資産托管公司の黄献挙・社長は「優秀青年実業家」として各種政府表彰を受けた人物で、2010年は262万ドルで米著名な投資家バフェット氏との昼食権を獲得し、話題を呼び、「他社よりずっと信用が良い」と投資家の間で人気だった。

 四川省で今年7月から数十社、山東省済寧市では12月中旬に大手を含む数十社が相次ぎ倒産し、河南省では12月初旬に億通投資担保公司など7社が、経営破たんした。

 多くのシャドーバンキングは地元政府の経営許可を受けている。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)は北京理工大学の胡星闘教授の話として、「地方政府は許可または黙認している」と伝えた。

 30万元(約570万円)の損失を受けた女性は「我々は政府を信用しすぎた。いまになって数十億元の債務不履行が起きたのに、政府は何も対応してくれない」と不満をあらわにした。

 2010年、中国人民銀行は景気の過熱を抑えるため、金融の引き締め策に踏み切った。これにより、銀行から融資を受けられなくなった地方政府は、銀行を介さない金融取引、シャドーバンキングに頼るようになった。地方政府傘下のシャドーバンキングが10%を超える高い利回りを謳って投資家から資金を集め、この資金で都市開発などを続けてきた。中国政府のシンクタンク、社会科学院金融研究所の「中国金融監管報告(2014)」によると、中国のシャドーバンキングの規模は27兆人民元(約513兆円)に達した。中国の金融システムの一大リスクとして、その大規模な債務不履行が以前から懸念されていた。

線路に侵入して抗議する投資家たち (ネット写真)

「血汗銭を返して」と訴える投資家たち (ネット写真)

「血汗銭を返して」と訴える投資家たち (ネット写真)

(翻訳編集・叶子)
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