ワシントンDC:「九評」国際討論会開催、中共核攻撃発言に関心

2005年07月26日 17時47分
 【大紀元日本7月26日】中共高官朱成虎氏の米国に対する核攻撃発言、そして、「九評共産党(共産党についての九つの論評、以下九評とする)」によって、300万人が中国共産党を脱党させるまでの影響の大きさに西側諸国の中共及び九評対する関心がますます強まった。7月22日、ワシントンDCのナショナル記者クラブのメインホール(Ballroom, National Press Club)で「中国の深層を読む:九評が引き起こした脱党の波について」の英文研究討論会が開かれた。中共核攻撃発言に関心が集まった。
大紀元総編集長郭軍氏


米国国会議員トム・タンクレード氏


大紀元編集者ステファンが司会進行



 大紀元総編集長・郭軍氏、トム・タンクレード米議員、国家安全政策センター首席・フランク・ガフニー氏(前米国国防省国務長官補佐)、カナダ議会ロバート・アンダース議員、スウェーデン議会ヨラン・リンドブラド議員(欧州委員会顧問)が講演に招かれた。ヨラン・リンドブラド氏は都合により出席できなかったため、リンドブラド氏の原稿は代読された。

 今回の研究討論会には、中華民国李登輝前総統やデンマーク欧州連盟のギテ・シーバーグ議員からの祝辞、ノールウェイ議会モドルフ・アウカン議員とビヨーエン・ヤコブセン議員の連名祝辞が届いた。講演に出席された方々及び祝辞を送った方々はそれぞれ、外交または国防関係で輝かしい功績を残している専門家ば
スウェーデン議員代表

かりだ。

 500人定員の記者クラブのメインホールは満員で、議員補佐、駐ワシントンDC外交官、NGOやNPO組織の有識者、ビジネス界及び学生などあらゆる業界の人々が参加した。

 脱党は「朗報」であり、「コモンセンス」である

 タンクレード氏は、脱党は「朗報」だとし、九評が引き起こした共産党脱党の波は、数百年前に米国で有名になった「コモンセンス(常識)」の一冊を想起させると話した。

 「コモンセンス」は米国独立戦争の一年目のことを描いた本で、著者本人もこの本はその後の影響力の大きさを予見していなかっただろうとし、この本は米国の独立に多大な貢献をしたと言っても過言ではないのだと話した。「コモンセンス」は出版後、瞬く間に広がり、人々に希望を与え、ある人は驚き、ある人は喜び、そして、ある人は恐れまたは憤りを覚えたという。「コモンセンス」は人々に、自分の未来を把握するのは今しかないと伝えた。タンクレード氏は、今しかないのだと、それは人々の常識だからだと強調した。同様に、「九評」は人々にこの常識を伝えたとし、巨大な共鳴を引き起こしたのだと話した。「九評」は「コモンセンス」を超える影響を人々にもたらす可能性は極めて高く、人々に真理を伝え、人々の心に新たな道を切り開いてくれたとコメント。

 郭軍氏は、社説の「九評」を出版してから、中国各地で中国共産党を脱党する波を引き起こしたと話し、半年で約300万人が中国共産党及び共産党に関連する組織を脱退したことを明らかにした。これら脱党した人々は、中国共産党をどうにかしようとは思っていない、ただ、自己反省したのち、自ら暴力と憎しみを断ち切りたいと言う思いから、脱退しただけなのだとし、これは精神的自省運動の始まりであり、新しい中国の始まりでの示唆であると分析した。真に暴力と憎しみから脱却した中国こそが、真に国際社会と平和に付き合っていけるのだとコメント。

 中共核攻撃威嚇行為を通して、中共の本質を見る

 発言者は、先日中国軍部高官朱成虎氏が核攻撃の威嚇発言にも言及した。中共解放軍国防大学防務学院院長・朱成虎少将は先日、香港の記者団に対して、米国が台湾海峡での武力紛争に介入した場合、中国は米国の200余りの都市に対して核攻撃も辞さないと発言した。
ワシントンDCにて開かれた「九評」の研究討論会会場



 郭軍氏は、1964年、中国で第一回原子爆弾の試験を行ってから、中国政府は公の場では、「如何なる時、如何なる状況の下、中国以外の国々及び地域に対して率先的に核兵器を使用しない」という核政策を徹底してきたが、1995年、中国副総参謀長官・熊光楷氏は、米国が台湾海峡での武力衝突に介入すれば、中国はロサンゼルスに対して核攻撃をする可能性があると含みのある言葉を発した。しかし、今回はあからさまに米国の200余りの主要都市に対する核攻撃で威嚇したのだ。今回の発言に対して、米国社会及び世論が驚愕しているが、中国人はまったく驚かないのは何故かと言うと、中国人は中共の本質が分かっているからだ。

 郭氏は、共産党及び共産主義の歴史唯物主義観点では、ダーウィンの生物進化論の観点を人類社会の発展に当てはめることであり、競争(中国共産党の言葉では階級闘争)が人類社会進歩を発展する唯一の原動力だと主張し、そのため、妥協せずに闘争し続けるのだ。共産党はこれを人間の本質というのだ。毛沢東の名言「天と戦いてその楽しみは尽きぬ、地と戦いてその楽しみは尽きぬ、人と戦いてその楽しみは尽きぬ」がこのことを裏付ける。「九評」の中では、これは共産党が暴力を独占して、暴力を濫用する深層原因であると指摘。

 また、「九評」の中では、「ウソ」が中共のもう一つの基本的な本質であると指摘している。事の拡大を収めきれなくなり、その上、暴力行動を隠蔽しなければならないときに、ウソと騙しの手段を出す。これは暴力の一面でもあり、暴力の潤滑剤でもあると郭氏が指摘。

 更に、中国の外交は内政の延長だとし、中国の外交政策の形成及び変化を探求するためには、中共の内政から探らなければならないと話した。中共は中国大陸でテロ手段によって統治に成功した。自然に外交にも同様なやり方で行うのだ。言い換えれば、中共は以前に主張した核政策は煙幕に過ぎず、実力不足の際に使う、騙しの手段だとし、自身の実力が増大したと認識した中共はテロ手段を使う時期に入り、核攻撃の発言がその現れだと分析した。
米国家安全政策センター主席、前米国防省国務長官補佐フランク・ガフニー氏



 フランク・ガフニー氏は、中共が発言した核攻撃は中共の一貫した策略の一部だと強調。発言の表面だけを見るのではなく、全体的策略から見なければならないとした。中共は一貫した目標は米国を撃破することであり、中共は今、何も言わないが実際に実力を隠していて、時間稼ぎしているのだと話した。一旦強大な実力を持つようになれば、新たな策略が浮き上がってくるに違いないと分析した。
カナダ議会のロバート・アンダース議員



 ロバート・アンダース氏は、それぞれの社会は、魂を慰謝すべきであり、道徳と真理が必要だと話した。しかし、共産党の本質はこれら人類が必要とするものを社会から剥奪し、取って代わったのが憎しみと暴力だ。共産党は人々の魂を扼殺したのだとした。さらに、今の中国では誰も共産主義を信じていない。中共政権は共産政権からファシズム政権へと移行した。至る所で全体主義、暴力と汚職だらけだと指摘した。

 リンドブラド氏は、「如何なる犯罪、所謂高尚かつ公正、平和などの名義下で行われた犯罪は全て譴責されるべきで、特別の例外は許されないのだ」と主張。

 中共は民族主義をもって自らの危機を救おうとする

 研究討論会では異なる角度から中共が民族主義を利用した扇動についても言及した。タンクレード氏は、中共が反分裂法、反日デモを行ったとは、「九評」が出版されて脱党の波が起きてからのことだとし、中共は自分達に問題があることを良く知っているのだ。しかも中共が抱えている問題はかなり大きいことも分かっているのだと指摘。

 ガフニー氏は、中共が内部の危機を転移しようと、民衆の怒りと不満を民族主義へと目標転移しようとし、共産党が指定した「国家の敵」に向かって怒りを発散させた。独裁国家ではこのような手口はよく見られるのだと分析。

 郭氏は、暴力には憎しみとしての燃料が必要だとし、集権専制政権は憎しみを撒き散らす必要があると話した。このような必然的因果関係は歴史に於いても何度も証明されている。

 アンダース氏は、中共は中国の伝統的文化を壊し、新たなものを作ろうとした。過去では「大躍進」のようなものを作り出して、中国人に対してどう発展できる云々を人々に約束さえした。しかし、発展の基礎は伝統があるからこそできるのだと話し、伝統は発展に対して有効な作用をもたらすもので、伝統をなくした場合、それに取って代わるものもない。そのために、中共は民族主義へと方向転換をした。中国の内部情勢はまるで高圧鍋のようだ。憤り、阻喪、民族主義、憎しみがこの高圧鍋の中で煮え繰り返っているのだと懸念。

 アンダース氏はさらにカナダの研究討論会に参加したときの経験を話した。研究討論会にある中国系の女性が現れ、怯えた様子だった。彼女は自分の顔が見られないようにサングラスと大きい帽子で隠した。アンダース氏の発言後に彼女が、自分の子供に中国文字と伝統文化を習わせたいが、全ての中華学校に中共が潜入し、中共の簡略字と中共の歪んだ理念しか教えていないと話し、カナダ・オタワにいる自分の子供が中国の伝統文化を学ぶことができないと訴えた。

 タンクレード氏は、中共が全てを制御し封鎖しているため、中国経済が発展したにも拘らず、多くの中国人は世界に溶け込むことができないのだと指摘した。

 我々の技術、我々の資金

 ガフニー氏は、中共が米国石油会社Unocalを買収しようとするのも中共の策略の一つと指摘。今回の買収案は中共が鉱石、天然ガス、技術及び世界の要路に於ける買収策略に関わっているとし、さらにスパイ、軍事及び政治策略とも緊密に関わっていると話した。ガフニー氏は、中共は我々の資金で策略的買収を行っているとし、米国の軍事技術をもって米国に対して威嚇しているのだと指摘した。

 タンクレード氏は、マイクロソフト社は中共に対して、パソコンで民主などの語彙を使用した使用者の捜査に協力したとし、決して禁止された語彙を使用しないようにと呼びかけた。中共は米国の投資及び技術を利用して軍事力を拡大させ、米国に対して恐喝していると指摘。
 
 アンダース氏は、カナダは毎年中国に対して50,000,000ドルの援助を提供している。しかし、中共はこれらの援助を核兵器の開発に充当し、独裁専制にするための器具を買占め、独裁専制の力を蓄えているのだ。我々は決して独裁専制を援助してはならないのだと強調。
ワシントンDCにて開かれた「九評」の研究討論会会場2



 タンクレード氏及びアンダース氏は、米国及びカナダ政府に対して、明晰な外交政策、そして人権状況と緊密に関連している外交政策を実行すべきだとし、貿易は人権と関わるべきだと示唆した。タンクレード氏は、ブッシュ大統領が就任演説の中で、「人が自由のために立ち上がったときに、我々も必ずその人と一緒に立ち上がるのだ」とした。米国の外交政策はブッシュ大統領の演説と同様、クリアーで、はっきりしているはずだと話した。多くの人は貿易によって、中国の民主が実現でき、中国共産党は歴史の舞台を退くと思っている。しかし、タンクレード氏は、中国貿易に対して特恵国として最優遇条件決議案討論期間中に、中共は最優遇資格を取得するために各国に対しての遊説に非常に力を入れていたことから、共産党は貿易で歴史の舞台を退かないと見ている。

 郭氏は、武装警察の前では全ての犯罪者が礼儀正しくなりおとなしくなるのだ。しかし、それは彼らの本性ではないとし、中国の外交政策を分析する際、中国国内の人権状況から探らなければならないのだと話し、中共は異見を持つ人及び団体をどう扱うか、地下キリスト教会及び法輪功に対してどう扱うのかを究めるべきだと主張。米国は東ヨーロッパに対して成功な外交を成し遂げた理由は人権外交政策を取ったからだと話した。

 ガフニー氏は、米国の策略は中国に対して政権交代を推し進めるべきだとし、我々は独裁政権の変革を望んではならず、真の変革は民衆を助けることからすべきだと話した。今を大切にしなければ、将来はチャンスがなくなる可能性が大と指摘。

 中国で脱党した民衆は全世界からの支援が必要

 タンクレード氏は中国で脱党した人々は我々の支援が必要だとした。アンダス氏は精神的支援の重要さについて話した。旧ソ連時代、刑務所にいる受刑者らは西側諸国が旧ソ連と商取引する度に悲しくなり孤立無援感に追い込まれる。しかし、レーガン大統領が旧ソ連に対して「邪悪帝国」と叫んだ話が下水道や他のルートで刑務所に伝わったときに、受刑者ら全員が現れた一縷の希望に涙したという。

 タンクレード氏は、核兵器は我々に安全を保証することはできない、しかし、自由民主の理念ならばできると強調。

 リンドブラド氏の原稿の中で、全世界は共産主義に対して公開に譴責すべきだと主張。過去の犯罪行為をだけではなく、今現在行っている犯罪行為を特に譴責すべきだと呼びかけた。

(記者・呉ルイルイ)

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