【大紀元日本8月16日】北京五輪開幕前からすでに騒ぎ立てられた中国女子体操選手の年齢資格詐称問題は、金メダルを獲得したことから、再び注目の焦点となった。米CNN8月13日付報道によると、中国女子体操の何可欣選手、江玉源選手、楊伊琳さんの年齢は偽っていると指摘した。しかし、国際オリンピック委員会(IOC)はこの件について、事実上黙認しているようだ。
五輪開催前から、AP通信社、ニューヨーク・タイムズ紙がすでに中国大陸の多く政府系ホームページおよび官製メディアの報道を引用し、何可欣と江玉源両選手は昨年13歳で、今年は14歳であるはずだ。しかし五輪参加資格を取得しており、今年は16歳でなければならないことを取り上げた。中国政府系ホームページで調べると、両選手は確かに五輪に参加する資格のない年齢であることが明らかになった。年齢詐称について、中国当局は否定している。これに対して、国際体育委員会は、中国政府が提供したパスポートや資料を照らし合わせたところ、「問題はない」と示した。一方、中国のネット利用者は、中国政府が出す証明証はすべてが偽造できると指摘し、「国家利益」のためだと強調した。多くのネット利用者たちは、当局はここまで偽装行為を行ったとは、中国および中国人に恥をかかせただけではなく、五輪精神に違反し、中国は実際には五輪を開催する資格はないと非難した。
*中国政府系HP、何可欣選手は14歳
AP通信社は7月27日に、「中国選手たちの五輪参加にはちょっと若すぎないか」と題した報道で、何可欣と江玉源両選手の年齢について疑問を投げかけた。両選手は共に16歳以下であるため、五輪選手資格はないという。 | | 2006年1月、四川省成都市体育局公式ホームページの資料で、何可欣選手は1994年1月1日に生まれたと掲載している |
AP社は四川省成都市体育局公式ホームページで2006年1月の資料で、何可欣選手は1994年1月1日に生まれたと掲載している。さらに2008年5月23日に発行された「チャイナー・デイリー」の記事では、何可欣選手は14歳になったばかりだと書かれていた。
一方、「ニューヨーク・タイムズ」紙は少し前に、中国当局が同紙に提供したパスポートコピー資料では両選手ともに今年は16歳であることを示した。しかし、中国体育総局・劉鵬局長は2007年11月3日のある談話の中で、「13歳の何可欣選手は世界選手権で、段違い平行棒の銅メダルを獲得しただけではなく、すでに人より優れた才能が現れた」と話した。都市選手権に参加する資格は13歳以上15歳以下でなければならない。 | | 2007年11月3日中国体育総局・劉鵬局長の談話内容 |
*江ト源、楊伊琳両選手、年齢詐称疑惑
「ニューヨーク・タイムズ」紙によると、別の体操選手江ト源さんは2006年3月2日に取得したパスポートに記載されている生年月日は1991年11月1日。しかし、浙江省体育総局青年アスリート・リストに掲載されている生年月日は1993年10月1日であることから、江選手は北京五輪に参加する資格はないはずである。
AP通信社の調査によると、楊伊琳選手の年齢は何可欣および江ト源両選手と同様に16歳であるという。しかし、2004年〜2006年の選手名簿では1993年8月26日生まれと記載されていたが、昨年から1992年になっているという。
*新華社、「2007年何可欣選手13歳」の関連報道を削除
2007年11月3日付新華ネットが「第六回都市スポーツ十大ニュースター」と題した報道によると、何可欣選手は13歳だった。
報道では、「13歳の武漢選手・何可欣さんは女子段違い平行棒競技のライバルは国家チームの楊伊琳選手だ(中略)」。しかし、このページはすでに削除された。現在、グーグルのキャッシュでのみ原文を読むことができる。 | | 2007年11月3日付新華ネットの報道。しかし、このページはすでに削除された |
 | | 2007年11月3日付新華ネットの報道では、13歳の武漢選手・何可欣さんと書かれている |
*中国体育協会「問題なし」、ネット利用者:「(詐称は)驚くことではない」
これらの疑惑について、中国体育協会は選手の年齢は「問題なし」とし、これまでの報道はすべて誤っていると示した。
7月30日付「体壇周報」紙によると、国際競技連盟(IF)デニス・オズワルド会長から要請があったため、体操センターの高健主任はすぐに何選手の出生証明証、戸籍謄本、身分証明証、入団日などの身分証明書類コピーを提出し、全過程は20分もかからなかったという。IFのオズワルド会長はこれらの書類すぐに確認し、速やかに国際社会に対して疑惑を晴らしたという。
しかし、報道の中では、オズワルド会長はどのようにこれらの書類をすぐに確認したかについて言及していない。証明書類について、ネット利用者はブログで、「中国のすべての証明書類は偽造できる。ましてや『国家利益』のためなら、国家をあげてあらゆるものを利用して偽造するのだ。すべてが前もって用意しているものだから、しっぽは掴まらない」と示した。また、「驚くことはない、中国人の年齢と氏名は国家の需要に従うものだから、大したことではない」と書き込んだ。
*IOCとIF、責任擦りつけ
IFは事実調査をする姿勢が見えないという非難について、事務局長のアンドゥリュー・ライアン氏は「政府側からの申し立てがなく、証明書類も問題がなければ、われわれは調査を行う必要もない」と答えた。
これに対して、IOCのロゲ会長は記者会見で、年齢詐称疑惑の調査は国際体連の責任だとして、IOCは責任を負わないと言明した。
IOCおよびIFの対応に対して、米国のある元体操コーチは、「この事件にまったく無関心でいるとは、とても信じられない。年齢詐称とドーピングは同じく許されないものだ」と怒りを表し、「独裁社会の政府側からの証明書は全く信用できない」と指摘し、当該の選手たちは16歳未満で全員がまだ子供だと主張した。
一方、CNNは報道の中で、「IOCは論争の外に自らの身を置いている。IOCのメンバーは中国共産党(中共)を怒らせたくないから、びくびくしすぎている。他の人々は大気が汚染されている空を指摘したときに、IOCは青い空しか見えない。元五輪金メダリストのジョイ・チーク選手のビザが中国政府に取消されたときに、IOCは遠く逃げていてこの事に触れない。IOCはもちろん13億消費者から利益を得ようとする協賛者を刺激したくないのだ」と強く非難した。
*スキャンダル続出でブログ賑わう
この事件について、ネット利用者はブログで多くの書き込みがあった。次はその一部。
「おかしくないよ。中国は偽物を作るのが得意だから。偽物がたくさんあると、別に驚くもなくなる。金メダルのために、手段は選ばない」
「五輪競技で偽るとは大胆だ。彼女たちは確かに幼くて16歳には見えない」
「中国の体育界の中で、年齢を偽ることは多過ぎるから、しっぽを出してしまえば、掴まれるのもおかしくない」
「こういう形で五輪を続けると自らの首を絞めることになる。結局は共産党の常套手段で、過程は問わず、結果を求めるのみ。面子のために、何をやってもいいことになる。卑劣な者には卑劣な心しかないのだ」
「偽造行為は中国の専売特許だ。中国政府は選手の年齢を指定できるのだ」
*五輪精神に反する、中共五輪開催資格を取消すべき
多くのネット利用者は、中共の偽装・詐称行為は中国と中国人に恥を掻かせ、金メダルを獲得しても意味がないとの声があがっている。スポーツは競技だけではなくて、道徳も伴わなければならないと指摘した。ネット利用者は、中共のやり方は五輪精神に違反していて、五輪開催の資格は取消すべきだと示した。
(記者・施宇、翻訳/編集・余靜)
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