ゴルバチョフ氏:世界の安全問題、道徳で解決すべき

2005年11月19日 11時00分
【大紀元日本11月19日】旧ソビエトト連邦大統領ゴルバチョフ氏が11月16日の午後、三重県伊勢市で行われた「グローバリゼーション・フォーラム 2005 in三重」で講演を行い、世界が不安定な状況が続く一方で、世界の安全問題と飢餓問題を人類の道徳で解決すべきことを主張、旧ソ連について「共産党が人間の夢まで抑制していた」と共産党体制を非難した。

 今回のグローバリゼーション・フォーラムは、国際社会経済研究所とゴルバチョフ財団の主催で、「国際社会の安定と持続的発展─グローバリゼーションと世界のガバナンス─」をテーマとした。

 ゴルバチョフ氏は1931年生まれ、モスクワ大学卒で、ソ連共産党書記長、最高会議議長を歴任し、1990年から1991年まで初代大統領。ノーベル平和賞等多くの賞を受賞、現在、ゴルバチョフ財団の理事長として世界安全と平和問題で活躍している。

 基調講演の中で、ゴルバチョフ氏は、テロ問題を世界の代表的問題をとし、2003年の9・11テロ事件は世界の大きな転換点であり、その後テロ事件が次々とサウジアラビア、ヨルダン、インドネシアなどに広がり、世界を不安定な状況にさせたことに言及した。

 安全保障問題について、世界全体の安全を考えなければならないとし、イラク戦争を例に挙げ、戦争が始まったころ、財政力であっという間に沢山の資金を集めたが、根本的な問題解決ができなかったといい、安全の問題、飢餓の問題は財政力で解決する問題ではなく、世界の道徳で解決すべきであると強調した。

 また、失業問題、貧困問題、大量核兵器の開発問題、60%の環境が破壊されている問題、エネルギー問題、水問題などの問題も将来、相変わらず解決が見えず、今の状況が続いていることをゴルバチョフ氏は指摘した。

 ゴルバチョフ氏は、今、世界は依存性の高まっていると主張し、「私たちはグローバリゼーションを作るもの。国の指導者が考えるべきことである」とリーダーシップの重要性を強調した。「前世紀の80年代以来、中国、インド、ブラジルが大きく変化してきた。これによって、世界の激しい変化をももたらした」と述べ、「ソビエト崩壊後、米国は世界警察的な役割を果たしているが、その警察的な役割を誰も米国に頼んでいない。米国は確かに経済発達で、リーダーシップの役割を果たしているが、パートナーシップ性が必要である。現在、世界は一国で支配してはいけない」「問題があれば、グローバリゼーションで、多国間の会議で解決すべきだが、一国で支配してはいけない。これは国際社会のみんなの長期的な努力とチャレンジが必要である」とリーダーシップとともに、パートナーシップの必要性を指摘した。 

 基調講演後、パネル・ディスカッションの中で、旧ソ連について質問された際、「共産党は人間の夢までも抑制していた」とゴルバチョフ氏は共産体制を非難した。

 基調講演者はゴルバチョフ氏のほか、元駐日米国大使マイケル・H・アマコスト氏、中国駐大阪総領事邱国洪氏、元内閣官房長官・元自由民主党幹事長野中広務氏及び三重県知事野呂昭彦氏が登壇した。元マレーシア首相マハティール・ビン・モハマッド氏は出
パネル・ディスカッションの様子(大紀元)

席できず、ビデオで講演した。

(三重=山田純子)


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