ローマ教皇庁、中共の新主教任命強行で4人を破門

2006年05月07日 07時15分
 【大紀元日本5月7日】ローマ教皇庁は4日、中国カトリック教愛国会に主教として任命された馬英林氏と劉新紅氏など、バチカンの同意を得ずに祝典礼拝を強行した主教ら4人が、ローマ教皇庁から破門されたことを発表した。

 中共側はローマ教皇庁の承認を得ずに、4月30日および5月3日に新主教の祝典礼拝を行った。バチカンのスポークスマンのナワロ・ワルス氏は、彼らに対して「宗教自由を厳重に侵害した」と譴責し、カトリック教教会法規に則り、祝典礼拝を司った者および任命された者は、すでにローマ教皇庁から破門されたことを発表した。

 声明発表によると、ローマ教皇庁は、主教および聖職者らが教会関係者以外の外部組織より、祝典礼拝に参加するように重圧および威嚇を受けたため、数人の聖職者は出席を拒否したが、一部の聖職者は「なすすべもなく、屈服したが、非常に心苦しい」と述べた。しかし、同祝典礼拝は、ローマ教皇庁の承認を得ていないものであり、参加した聖職者らの良知に背いていることを指摘した。

 ローマ教皇庁の聖職者によると、教会法規に違反したものは、自動的にローマ教皇庁から破門されるが、これに対して、彼らは他から圧力をかけられた可能性があることを重視すべきであると示唆した。同氏は、「同件は2つの側面があり、客観的な側面では、処分は自動的に行われるが、主観的な側面では、神のみ知る者はいないのだ。これは、彼らと神との間のことだ」と語った。

 一方、香港商業放送局の報道によると、中国カトリック教愛国会は同発表に対して、「そのような情報は届いていない」と事実を否定した。さらに、愛国会の副主席・劉柏年氏は、馬・劉両氏のほかに、5月7日に瀋陽区の裴軍民氏を主教補佐に昇進させることを示唆した。また、中国主教団副主席・房興輝氏は、中国大陸ではまだ多くの教区に主教がいないため、主教の昇進が必要であるとし、バチカン側の協力を望んでいることを示した。

 北京当局が任意に主教の任命を相次いで強行したことに対し、カトリック香港教区の陳日君枢機卿は4日にメディアに対し、ベネディクト16世は同件について不満であることを示し、中共政府とバチカンの外交対話が破たんことを示唆した。陳枢機卿は、すべては中共当局がもたらした結果であるとし、これ以上の対話は不可能であるとの見解を示した。陳枢機卿は、「中国における主教委任の件について、バチカンがようやく立場を明らかにしたことは喜ばしいことである」との考えを示した。

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