ブッシュ米大統領とブレア英首相は28日ワシントンで会談し、レバノン南部で続いている戦闘の停止と国際部隊編成を目指す国連安全保障理事会の決議案採択に向け、外交努力を迅速に進めていくことを確認した。
ブッシュ大統領は、ライス米国務長官があす29日に再び中東を訪問し、イスラエルやレバノンと「来週にも提出可能な、適切な国連決議の草案に取り組む」と述べた。
ブッシュ大統領とブレア首相は、レバノンに派遣される国際部隊が早期に編成され、戦闘で家を追われたレバノン国民への人道的援助を速やかに進めていくべきとの見解も示した。ブッシュ大統領は「われわれは、戦闘停止という緊急な問題を共有している」と述べた。
両首脳ともこれまで、国際的に要求が高まっている即時停戦は支持しておらず、イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラによるイスラエルへの攻撃と、レバノン国内でのヒズボラの影響力という問題の解決を目指す必要があるとしている。
ブレア首相は、来週31日にも国連で協議される決議案で条件が満たされれば、早期停戦も可能と指摘。「停戦ができる限り早く実現することを望むが、停戦のための条件が満たされなければならない」と述べた。
[ロイター28日=ワシントン]
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