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物事の本質
文・姜少杰

 【大紀元日本8月16日】少し前に鑑賞した数枚の絵が、私に深い印象を残した。

 最初の絵は、一面鮮やかな赤色で、上部はのこぎりの歯型状になっている。私は、この絵が一体何であるのか分からなかった。

 次の絵は、両目を大きく見開いた雄の鶏だった。黄金色の嘴をして、緑色の翼は羽ばたいている。最初に見た赤色の絵は鶏のトサカだったのだ。

 3枚目の絵に目をやると、雄の鶏が木材の山に立っており、2人の男の子が窓にもたれて鶏をじっと見詰めている。彼らは、何かをやってみたくてうずうずしているようだ。

 4枚目の絵の場面は、農家の庭だ。庭には5匹の羊と3羽の鴨が描かれ、白い子犬が鴨を追いかけ庭をぐるぐる走り回っている。2人の男の子は鶏を捕まえようと一心になっている様子。

 5枚目の絵は、4枚目のシーンから焦点を遠く引き離す。上述の風景はすべてが小さなオモチャだったのだ。ポニーテールをした女の子が真剣にオモチャと遊んでいる様子が描かれている。

 6枚目の絵は、白髪の老人がテレビを見ている。よく見ると、オモチャで遊ぶポニーテールの女の子がテレビの中に映っている。

 7枚目の絵は、賑やかな都市の風景が描かれ、その中をゆっくりと通り過ぎてゆく電車も見える。何と、先程の老人とテレビは、電車に貼り付けられた広告の絵だったのだ。なるほど。

 8枚目の絵は、砂漠にある小さい町が描かれ、郵便配達人が女性に手紙を渡している。前述の絵は、手紙に貼られている切手の絵だった。

 ……

 すべての絵を見終わると、なんとも言えない気持ちになった。自分の目で見たものが世界のすべてであると思いきや、それは単なる氷山の一角に過ぎないのだ。自分がある種の境地を超えて物事を振り返ってみると、また新たな世界が見えてくる。そして、世界は、本当はこうであると満足する。しかし、実際には、物事の本質とは依然として大きくかけ離れているのかも知れないのだ。

(06/08/16 00:28)



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