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10月23日、衆院補選は自民の2勝で安倍首相の政権運営に追い風。写真は先月29日撮影の安倍首相(2006年 ロイター/Issei Kato)

衆院補選で自民2勝、安倍首相の政権運営に追い風

 安倍政権にとって、初めての国政選挙となった衆院統一補欠選挙(神奈川16区、大阪9区)が22日に行われ、即日開票の結果、自民党新人の亀井善太郎氏(35)と原田憲治氏(58)がそれぞれ当選、自民党は現職議員の死去に伴う選挙で議席を守った。両選挙区とも自民候補が序盤から優位に選挙戦を展開、来年夏の参院選で与野党逆転をねらう民主党は総力戦にもかかわらず、巻き返しを果たせなかった。

今回の補選は、来年春の統一地方選や夏の参院選の前哨戦として、自民、民主、共産3党が公認候補を擁立、各党が党幹部クラスを選挙区に投入して積極的に選挙戦を展開した。投票率は神奈川16区が47.16%、大阪9区は52.15%(各選管発表、同日午後9時現在)。

 亀井善之元農相の死去に伴う衆院神奈川16区は、共産党の党県常任委員、笠木隆氏(60)、民主党の元経産省課長補佐、後藤祐一氏(37)=国民新推薦=、元農相の長男で自民党の元衆院議員秘書、亀井善太郎氏=公明党推薦=の新人3人が争う構図。亀井氏は高い知名度を背景に選挙戦の序盤から支持を広げ、優位な戦いを進めた。

 また、西田猛氏の死去による衆院大阪9区は、自民党新人で元大阪府議、原田憲治氏=公明党推薦=、民主党元衆院議員、大谷信盛氏(43)=国民新推薦、共産党の新人で弁護士、藤木邦顕氏(48)による争いとなった。昨年の郵政解散後の総選挙で敗れた大谷氏は返り咲きを目指したが、与党の強みを生かした原田氏にリードを許した。

 安倍首相は9月26日に就任後、中国、韓国との首脳会談や対北朝鮮制裁など積極的な外交を展開する一方、国内では教育基本法などの審議を急いでおり、今回の補選勝利で政権運営への追い風を得た。一方、民主党は4月にメール問題による党内の混乱から小沢一郎氏が代表に就任し、その直後の衆院千葉7区補選で同党の太田かずみ氏が当選を果たした。しかし、今回の補選では安倍政権への批判票をまとめきれず、今後の選挙対策で新たな対応を迫られる形となった。

[東京 23日 ロイター]

 (06/10/23 08:03)  





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