【大紀元日本1月9日】金の取引価格が上昇し続け、史上最高値を更新し続ける中、中国では、金の購入者が激増している。去年の下半期から、一部の金の取引企業の月間取引量がトン単位で計算するなど黄金ブームを起こしている。上海や、杭州などの沿岸部の都市では、貴金属店で大量購入する客が増え、「野菜を買うように金を買って行く」という。
四川省の地元誌「新生代調査」の報道によると、去年10月始めに、広東省の某金の取引会社で、1人の客が突然に現れ、70万元(約1100万円)の現金で4キロの金塊を買って行ったという。
金取引会社の関係者によると、大多数の購入者はお年寄りであり、最近では、中年や、若者も激増しているという。
香港紙「星島日報」によると、四川省の成都・高賽爾金銀有限公司は、2003年の月間取引量は30キロだったのに対し、いまはトン単位までの取引量にになっている。北京市のとある「招商銀行」では、金を買う客が長蛇の列を作り、1千個の金塊がわずか40分で完売した。また、購入の予約をできても入手できない可能性があるという。
上海市の某証券会社の首席アナリストは、中国国内のインフレリスクや、人民元高を回避するために、一般市民までがこのように金の現物取引に走った、と指摘する。また、バブルと指摘されている国内株式指数が下げているのに加え、金の先物取引に楽観的な見方も、このような金の購入ブームに拍車をかけている、と証券関係者は分析、「巨額の資金を保有している投資家にとって、金の現物取引は有益な投資方式だが、個人株主にとって、あまり意味がない」「金の保有は利息がないため、インフレ回避の役割しかない」と指摘した。
ちなみに、東京工業品取引所では、金は1グラムあたり3千円前後で取引されている。
(翻訳/編集・叶子)
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