【大紀元日本1月9日】最新の調査によると、幸福感は心臓の健康にも良いことがわかった。
ロイター通信によると、ロンドン大学のアンドリュー・ステップトー博士が、健康な英国の成人約3千人を対象に行った調査で、陽気な人はストレス・ホルモンであるコルチゾールの分泌が低いことがわかった。コルチゾールは習慣的に高いと、高血圧をもたらし、腹部肥満、免疫機能を低下させることがある。
米国の疫学関係の雑誌で発表された調査によると、前向きな気持ちの女性は、身体に広範な炎症があることを示す2つのタンパク質の血中濃度が低い。慢性的な炎症は病気になりやすく、心臓病やがんなども発症しやすくなる。
幸福感のある人は、常にストレスを感じたり、敵意を抱いたり、悲観的ななったりする人よりも健康状態が良い傾向があることは、研究者も以前からわかっていたが、その理由は未だ解明されていない。
ステップトー博士によると、幸福感のある人は、より健康的な生活をおくているという可能性はあるが、すべての調査ではっきりしていることではないという。
「そのため、わたしたちのグループは、前向きな状態と健康な状態の間により直接の生物学的関係があると考えて研究を進めている」と博士は話す。
現在わかっていることは、幸福感とその他の前向きな感情が、「健康を保持する生物学的な反応と関係がある」ということを証明する根拠になっているという。
調査は、50歳から74歳までの健康な男女2873人を対象に行われた。1日かけて、調査参加者は6つの唾液のサンプルを採集し、研究者らはそのコルチゾール値を計測した。サンプルを採集した後、参加者らは現在の気持ちを、「幸福、興奮、満足」などと記録していく。
別の日に、同じ参加者から、身体の炎症や腫瘍などをもたらす2つの要因であるC反応性タンパク(CRP)とインターロイキン6(IL-6)の値を計測した。
その結果、幸福感をおぼえた男女は、1日のコルチゾール平均値が低かったという。年齢や体重、喫煙の習慣、収入などを考慮しても同様の結果が得られた。
女性の場合は、前向きな感情は、CRPとIL-6の値の低下と関係があるという。性別によるそうした違いはわからないという。
ステップトー博士によると、コルチゾールについての発見はこれまでの研究を確認したもので、CRPやIL-6は新たな発見だという。「これらの発見は、幸福感が生物学上の脆弱性を減少させることと関連において別のプロセスがあることを示唆している」という。
しかし、もし幸福な人々が健康であるなら、「どのように幸福になったらいいのか」という問題が残る。
博士によると、「わかっていることは、人間の感情は、遺伝的なものであるだけでなく、社会的な関係や人生の達成感による」とし、「わたしたちは、幸福感を感じたり、生活に本当に満足していると感じさせる何かを認識する必要があり、こうしたことにもっと時間を費やすべきである」という。
(翻訳編集・月川)
(08/01/09 13:57)
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