THE EPOCH TIMES

漢字の神秘(2):薬

2008年07月25日 00時33分
 【大紀元日本7月25日】中国古代から伝わる神話によると、農業の始祖として崇められている“神農”は、何百種類もの薬草を自分で試し、その薬効を確かめたという。その知識は“漢方”として現代まで伝わり、その多くが植物だったことから、“草”の草冠が“薬”という文字に取り入れられた。

 
百草を毒味したと伝えられる神農氏

“薬”の下半分は、“楽”である。“楽”は、「楽しい」という意味のほかに、“音楽”という意味を持つ。古代中国では、音楽が病気治癒のために用いられていたという伝説が残っている。

 その昔、黄帝は蚩尤(しゆう)と戦争を繰り広げていた時、銅鑼を鳴らして相手を討った。敗軍の兵士たちは銅鑼の音で頭に衝撃を受けて倒れていたが、黄帝は慈悲深い王であったため、これらの兵士を治癒させようと、金属でできた鐘のようなものを作らせた。この楽器は、中間が銅でできており、両辺に絹糸の弦が渡してあり、木製の棚にかけて音を奏でる。地上に横たわっていた蚩尤の兵士たちは、この音色を聞いて魂が癒され、復活したという。

 また、“楽”の真ん中の文字は“白”で、色を表すほかに、楽器を奏でるときに使う“ばち”という意味合いも持つことから、音楽に病気治癒の効果があることを、“薬”という文字が教えてくれるのだ。
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