中学校の生物教科書には、胚芽の発育図が掲載されており、魚類、山椒魚、亀、ニワトリ、豚、牛、兎、人などの胚芽発育の異なる段階を示している。原版はオックスフォード大学ボドリアン(Bodleian) 図書館に収蔵されている。その作者は、19世紀ドイツ・イエナ(Jena) 大学の生物学教授ヘッケル(Ernst Heinrich Haeckel)であった。この図から下された結論とは、これらの動物は成長した後では異なる形態を持っているが、胚芽発育過程で形態の似ている段階がある。人類を含めてさまざまな動物が胚芽の発育過程に、魚類の形態に類似する段階がある。このことから、これらの生命の共通の祖先は水生動物であり、胚芽発育過程でその祖先の特徴が再現されたのだという。これが進化論の三大証拠の一つ「発生反復説」というものだ。