THE EPOCH TIMES

アジア地域で強い地震が連続発生

2008年09月13日 22時54分
 【大紀元日本9月13日】9月になって以来、太平洋地震地帯の大陸プレートの活動が続いている。9月10日は朝から1日、アジア地区では比較的強い地震が多発しており、M6・0以上の強震は三度もあった。発生地点はそれぞれチベット、イラン、台湾、インドネシア、日本、と中国四川省。幸いなことに死傷者の数は少なく、インドネシアと日本ではM7・0レベルの地震が確認されたにも関わらず、死傷者の報告が入っていない。

 最初にチベット・チュンバ(仲巴)県で北京時間10日午前9時ごろ、M2・0からM5・0以上の地震が連続し、続いてイラン南部では現地時間10日午後3時半にM6・1の地震が発生した。この強震により少なくとも7人が死亡、40人負傷したという。

 *イランでは7人が死亡

 イランの地震が引き起こした揺れは現地の人々を震撼させた。皆、次々と建物から逃げ出し、大通りに避難し、現地では電力供給が断たれた。イランメディアはこの地震により少なくとも7人が死亡、40人以上が負傷したと伝えているが、実際の災害状況ははっきりと確認されていない。多くの人々が再び余震が発生することを恐れて家に戻ることが出来ず、街でテントを張って野宿をしているという。

 イラン政府職員は、石油設備は損壊はなく、予想される損失はそれほど深刻ではないと伝えている。

 報道によると、米国地質調査局(U.S.Geological Survey)は、イランで起きた地震の震央は南部の原油に積み出し拠点となっている港湾都市バンダルアバスから南西約55kmの地点とみている。ペルシャ湾地域でも揺れを感じ、アラブ首長国連邦の大都市ドバイでも揺れは感じられたという。

 またCNN在ドバイのジャーナリストは、彼らのオフィスビル内でも15秒から20秒の揺れを感じたと伝えている。ビルでは人々を緊急避難させ、しばらくの間、数百人が街に溢れ、交通がストップした。

 イランは活断層上に位置しているため、近年は破壊的な地震が何度も発生している。最も被害の規模が大きかったものは、03年12月に起きたM6・6の大地震で、これにより南部の古都バムが被害を受け、3万人を超える死者が出た。
9月10日、イラン南部はM6・1の地震に襲われた(AFP)



 *チベットの地震発生地域は民家の少ない地域

 9月10日、チベット・チュンバ(仲巴)県ではM5・0以上の地震が連続2度発生した。国家地震台の測定によると、チベット・シガツェ地区チュンバ県では北京時間10日午後9時14分、M5・2の地震が発生した。震源深さは33km。

 台湾気象局地震測報センターの報道で、台湾では10日午後7時55分にM4・7の地震が発生したと伝えられ、震央は基隆の外海で深さは11・1km。前日の9日にも東北部宜蘭の外海でM6・1が確認されており、これは今年になってから台湾で起きた最大の地震であったという。幸いなことに被害が出たという知らせは出ていない。

 *日本とインドネシアで津波警報が発令

 台湾で発生した地震のおよそ12時間後、インドネシア現地時間の11日午後9時にM7・6の地震が発生した。約20分後、日本でもM7・0クラスの地震が発生している。震央がどちらも外海だったため、両国とも津波警報が発令された。

 インドネシア・モルッカ諸島では11日午前9時に地震が発生した。震央は北マルク州テルナテ北西122kmの海域で深度は93km。地震により現地住民はパニックを起こしたが、死傷者や財産等の損失はなかったようだ。北マルク州の周りの州でも揺れを感じ、震央から290km離れたスラウェシ島のマナドの住民は地震発生時にあわてて逃げたという。香港天文台も今回の地震を記録している。

 地震発生後、当局はただちに津波警報を発令した。現地海岸軍区指令は警備状態に入ると発令した。しかし、1時間後警報は解除されている。

 インドネシアの地震の20分後、日本でも地震が発生した。午後9時21分、北海道の十勝沖、深さ約20km。東南部地区で最も強い揺れを感じ、看板、電柱などが揺れた。また、津波注意報が出された岩手県沿岸の大船渡市では一時、市内の3333世帯、1万648人に避難勧告が出された。札幌の空港の滑走路と一部の道路が閉鎖され、調査が行われた。同地域の原子力等の発電所は正常運転をしている。

 さらに津波警報がだされ、巡視船が海上で北海道東部および本州東北部海上の船舶に注意を呼びかけ、付近の住民に沿岸から離れるよう呼び掛けた。地震発生後約35分、気象庁は沿岸で約10cmの波浪を記録し警報は解除された。現在死傷者等の報告はない。

 気象庁によると強烈な地震の後、現地では震度5・0以上の地震が3度発生したが余震は頻発していないと伝えている。米国地質調査局のもとの発表ではこの地震の規模はマグニチュード7・2であったが、その後6・9に修正されている。

 インドネシアと日本は同じ地殻プレートに属し、共に世界で最も地震の頻発する環太平洋地震帯に属しているが、インドネシア政府職員は両国の地震に関連性はないと述べている。

 9月以来、環太平洋地震帯の大陸プレートでは活動が頻繁となっており、11日のインドネシアと日本での地震発生の2日前には台湾東北部の宜蘭沖で、台湾では今年最大規模のM6・1の地震が発生した。その数時間後、インドネシアでM5・6の地震が発生し、両国合わせて60人の死者が出ている。

 中国の海南島では最近9月中に大きな地震が発生するという噂が流れ、人々が敏感になっていた。民衆の危惧はますます深まり、海南地震局も頻繁に問い合わせの電話を受けているという。聞くところによると、現在6割の賃貸住宅に住む人々が海南島を離れ大陸に移ったという。
四川省攀枝花ではM6・1の地震後、8月31日に再び余震が発生し、人々はあわてて避難した(AFP)



 *四川省ではM4・4の地震が発生

 11日、北京時間午後10時53分、四川省広元市青川県ではM4・4の地震が発生、揺れが数秒間続いた。また成都市でも一部の市民は揺れを感じたと話している。中新社綿陽支社の記者によると全ての建物では卓上のパソコンが揺れただけでそれほど強い揺れは感じられなかったと伝えている。

 *二大地震帯が合流する中国

 中国大陸は、世界三大地震帯のうち、環太平洋地震帯とヨーロッパ・アジア地震帯の二つが合流し、同時にいくつかの大陸プレートの境目にも位置している。太平洋プレート、インドプレートおよびフィリピン海プレートの押し出しを受け、はっきりとした地震断裂帯が見られる。主な地震帯は23本で、この中で常に破壊性地震及び少数の震源の深い地震が発生している。

 *特殊な位置の香港、被災の確率は少ない

 香港は地理的位置が特殊で、ここはヨーロッパ・アジアプレート上に位置している。しかし、プレートの境ではなく、環太平洋地震帯にも比較的遠く最も近い地区でも約600km離れている。このため大地震や津波による深刻な影響を受ける機会は少ない。香港天文台資料によると、1874年から今まで、1918年に香港の東北部の端から約300kmの広東省汕頭で起きたM7・3の地震で建物の壁に亀裂が入る程度の軽い被害を受けただけである。

 また、スマトラ島およびマレーシア半島によりインド洋からの津波はさえぎられるため、香港には直接津波は到達しない。同じくフィリピンと台湾にさえぎられ太平洋から伝わってくる津波も届かないのだ。

 香港は50年代に初めて自動潮汐観測所を設置して以来、天文台では4度の津波しか記録しておらず、それもわずか0・5m海面が上昇しただけであった。これらの津波を引き起こした地震はそれぞれ1952年のカムチャッカ、1960年のチリ及び1988年にルソン海峡で発生した地震である。

 
(翻訳・坂本)


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