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両会会議の前に中国各地から直訴者が北京を訪れることは、恒例の行事となった。写真は北京「二弁」事務所の外で、直訴者を阻止する公安車両(大紀元)

両会前、直訴者2千人北京に押し寄せる

 【大紀元日本2月26日】人民代表大会と政治協商会議の前には毎年、中国各地の直訴者が北京に殺到する。2月23日、北京南駅にある「二弁(中共国家信訪弁および全国人民代表処常務委員会)」事務所前に、2千人の直訴者が集まり、大量の警察関係者が動員された。北京市政府庁舎前では、北京籍の男性直訴者が割腹自殺を図った。

 北京南駅「ニ弁」の前に、全国各地の銀行でリストラされた者、詐欺まがいの事業投資の被害者など、直訴者2千人が集まった。一方、各地の当局関係者も北京に赴き、直訴者を阻止するために待ち構えている。

 情報筋によると、中国全土の工商銀行でリストラされた職員は2006年から何度も直訴のために北京を訪れ、職員への補償問題の解決を求めた。銀行側はリストラした職員それぞれに対して8千人民元(約9万6千円)の補償を約束したが、2千人民元(約2万4千円)しか支払われず、医療・養老保険料も支給されなかったという。

 工商銀行でリストラされた直訴者は、「警察は現場に大量にいた。今回は各地各省から興業銀行、農業銀行、建築関係銀行、中央銀行でリストラされた者約600人が来た。我々は主に職員の生存の権利を求めており、就業機会を与えてほしい」と訴えた。この直訴者によると、リストラされてから、離婚したり、飛び降り自殺したりした者もおり、全員が苦境に立たされているが、地方当局や銀行は救済措置を行っていないという。

 同日午前11時ごろ、北京市政府庁舎前で、北京籍の男性が割腹自殺を図ったが、詳細についてはわかっていない。

 北京在住の人権活動家、呉田莉さんによると、「その場から離れようとした時、自殺者が出たという叫び声を聞いて、走って見に行くと、警官らが自殺者を取り囲み、現場撮影を始め、わたしたちに見せないようにしていた。自殺した男性は30歳くらいで、衣服などから判断すると北京郊外の農民のようだった」という。

 また、「北京市政府庁舎前には、警察車両が待機していたが、自殺者が出たというのに、警察は全く何もしなかった。普段は、直訴者が訴える声を出すだけで、警察に連行されてしまう。この男性は、陳情に出ても全く活路が見いだせなかったので、絶望し自殺を図った」という。

 
(記者・古清児、翻訳編集・余靜)


 (09/02/26 02:38)  





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