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日本映画界初の快挙、「おくりびと」米アカデミーでも栄冠

 【大紀元日本2月24日】第32回日本アカデミー賞で最優秀賞10部門を獲得した「おくりびと」(監督:滝田洋二郎、主演:本木雅弘)が、米現地時間の22日、米ロスアンジェルス・コダックシアターで開催された第81回米アカデミー賞において、日本映画界では初の外国語映画賞を獲得した。下馬評では、イスラエルが出展した「戦場でワルツを」が同部門で有力視されていたが、本作品が持つユーモラスな人間性と温かみが受賞につながったとされる。

 「おくりびと」は、本木演じる主人公のチェロ奏者が所属する楽団の解散により失業し、納棺師に転向する中で、上司との葛藤や家族との触れ合いの過程で人間的に成長していくヒューマンドラマ、人間の臨終という重いテーマでありながら、脚本家を手がけた人気放送作家の小山薫堂がこれを軽妙なタッチで描いている。

 受賞した滝田洋二郎監督は、「おくりびと」が英語題で「Departures」であることにちなみ、オスカー像を手にしながら、「米アカデミーの皆さんありがとう。助けていただいた皆さんありがとう。本当に幸せです。私にとっても、出発(Departures)になりました。また、この場に戻ってきたいです」と喜びの弁を英語で語った。

 短編アニメーション部門でも、地球の温暖化による海面上昇をテーマにした「つみきのいえ」(加藤久仁生監督作品)がオスカーを獲得、第75回米アカデミーの宮崎駿監督作品「千と千尋の神隠し」(スタジオジブリ、長編アニメーション部門)以来、日本映画界には望外の喜びとなるダブル受賞の快挙となった。

 「おくりびと」は、モントリオール世界映画祭でグランプリを射止めたのをはじめ、第32回日本アカデミーでは最優秀賞10部門で栄冠、その他国内外のさまざまな映画賞を総なめし、今回のオスカー獲得で既に61冠、本作品は、アメリカ、カナダ、フランス、韓国ほか海外の合計36カ国で配給が決定した。

(執筆・編集=明星)

 (09/02/24 08:19)  





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