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食の安全問題など、中国社会の問題は、道徳の汚染に起因するという見解を述べる周勍氏(新唐人テレビ)

中国人ジャーナリスト:中国の食品汚染、「道徳汚染」が起因

 【大紀元日本3月7日】ヨーロッパ訪問中のジャーナリスト周勍氏(北京在住)が先月、スウェーデンで中国の食品問題及び報道・出版問題について講演会を開いた。中国の食品汚染の実態について取材を続けてきた周氏は、中国の食品汚染問題の根源にあるものを追及し、道徳の汚染が重要な原因としている。

 「民以何食為天」(邦訳版「中国の危ない食品」)などの中国の食品汚染の深刻な実態を明らかにしたことで世界的に有名になった周勍氏は、昨年10月から客員研究者としてヨーロッパを訪問し滞在した。2月4日スウェーデンのストックホルムで講演会を開き、食品汚染問題を含め、中国の報道・出版問題などの自身の研究を発表した。中国の大規模な食品汚染の発生原因について、社会問題からのみならず、共産中国政権が誕生以来の60年間で伝統文化の基礎を完全に破壊したことに起因するとの「道徳汚染」論を説いた。また、講演後の取材で、現在中国の論語ブームなどについて、孔子や道徳ブームを道具として利用しているのみであり、社会的な腐敗化を更に加速させたとの見解を示した。

 「本日、私は食品汚染の問題について触れたが、政府の管理体制とマスコミの監督体制の問題のほか、道徳の問題も非常に重要である。中国では現在、道徳の言葉がよく宣伝されているのだが、非常におかしいと思う。中国の道徳は儒家文化に基づいて築き上げられたものであり、孔子及び孟子の教えに従っていたのだ。しかし、我々の年代の人なら、だれでも小さい頃から孔子を見下す教育を受けてきた。道徳の根底から孔子を否定し、悪魔化する教育を受けてきた。しかし現在、(当局は)国際社会での生き延びるため、急に孔子の彫像をあらゆるところで建て始め、このような道徳を立て直そうと言い出した。何のことわりも陳謝もなく、まったく身勝手で失礼極まりないことだ」。

 「このような態度から彼ら(当局)の道徳に対する見方がわかる。道徳を手段としか見ておらず、それ故、その後の腐敗を誘発したのだ」。

 周氏は、中国大陸社会全体の道徳喪失問題が、有毒食品の多発を誘致したとし、大陸の中国人を加害したのみならず、世界の食品安全問題を脅かしたとコメントした。

 中国の民俗文化の研究者だった周勍氏は2004年、中国の食品汚染問題の深刻な実態を披露した『民以何食為天』を上梓した。中国で禁書とされたが、2006年、国際的ルポルタージュ文学に授与されるユリシーズ賞を獲得した。

 
(翻訳・編集/杜XL)


 (09/03/07 17:04)  





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