【大紀元日本4月30日】米疾病対策センターは29日、米国テキサス州で新型インフルエンザによりメキシコ人男児(1歳11カ月)が死亡したと発表した。メキシコ以外の死者は初めて。感染者の出た国は10カ国に及び、感染疑いのある者も含めると22カ国にのぼる。同夜(日本時間30日)、世界保健機関(WHO)は、警戒レベルをフェーズ4から、パンデミック(世界的大流行)の一歩手前のフェーズ5に引き上げた。複数の国で人から人への感染が進んでいるためで、WHOのマーガレット・チャン事務局長は、パンデミックが差し迫る強い警告を示した。
死亡した男児は4月4日から米国を訪問し、テキサス州南部で発症し、13日から同州ヒューストンの病院で治療を受けていた。最大の被害国であるメキシコでは、約2500人の感染が疑われ、そのうち159人が死亡したという。米国でも、29日までに91人の感染が確認され、被害は拡大する様相を呈している。
*メキシコ、豚インフル感染経路確認
英紙「タイムズ」28日の報道によると、本部が米バージニア州にある豚肉生産及び加工企業として、世界再大手の1つでスミス・フェルド社がメキシコに所有する養豚場の付近に住む男児(4)がメキシコ国内の豚インフルの最初の感染発病者であるという。この養豚場の衛生条件が悪く、異臭を放ち、近所からよく苦情を受けるという。男児は現在回復しているが、当局は養豚場に対して調査を行っているという。
*新型インフル、アジアへ拡大
H1N1亜型ウイルスはすでにアジアに上陸し、豪州主管機関は29日に、全国各地から70の豚インフル感染の疑い症例が起きていると発表した。ニュージーランドトニー・リアル衛生部相は、少なくとも3人の感染が確認されたとし、感染の疑いのある患者は10人だと示した。韓国では10人の感染の疑い例が出ており、香港でも発熱者4人が現在検査を行っている。メキシコより帰国した女性(42)の病院関係者も熱が下がらず、現在は豚インフルに感染したかの検査を受けている。
一方、仏通信(AFP)によると、WHO駐中国代表のハンス・トロエドソン氏は28日に、中国では豚インフルに感染の疑いのある患者も出ており、当局は現在調査中であると示した。これに対して、中国衛生部新聞処関係者は、「(患者は)絶対にいない、誤った理解だ」と否定した。
情報筋によると、H1N1亜型ウイルスはメキシコの他に、米・加でも感染者が増加しており、南米ではペルーおよびチリも疑いのある患者が出ているという。また、西・英でも感染が確認された患者が出ており、仏・伊・独、スウェーデン、デンマーク、スイス等の22カ国まで、感染疑いのある患者が続出している。
*米FDA特殊薬物、各種緊急使用を許可
一方、米FDAは27日に、政府、医師および病院が豚インフル感染拡大の緊急対応に生じる医療責任から守るために、3つの緊急許可を与えた1.一部緊急時に使用する抗ウイルス薬物に対して、豚インフルへの治療効果を測る測定方法の許可を与えた。疾病予防および制御センター(CDC)が、FDAに正式に批准されていないこの測定方法を用い、豚インフルを診断することが許可された2.これまでに、1歳未満の乳幼児に使用禁止されているタミフルを解禁し、医師は指導に従い、異なる投与量で乳幼児を治療することができる3.世界第2大手製薬メーカーである英グラクソ・スミス・クライン(GSK)社のインフルエンザ治療薬リレンザ(Relenza)吸入薬の使用をも許可した。
(翻訳編集・余靜)
(09/04/30 07:28)
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