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強制立ち退き―今週、貴陽南の建設地域で、住民には勝ち目のない開発者側との対立が局面を迎えていた。深さ約10メートル、直径60メートルの大きな穴に、立ち退きを拒否する住民の建物だけが残されている。電力、ガス、水道は既に止められ、その他大勢の人々と同様、何の保障もなくホームレスになるしかない。

亡命中国人女性、強制立ち退きの実態を証言

 【大紀元日本5月6日】中国では、土地開発計画に反対し、立ち退きを拒否することは、人生を揺るがす大きな問題に成りかねない。何の補償もない開発計画により家を追われた人は何十万人にも及ぶが、葛麗芳(グー・リーファン、女性、55歳、名前は音訳)さんはその内のひとりだ。

 葛さんは現在米国ニューヨークに住む。なぜなら中国共産党の度重なる脅迫や暴力から逃れるため、家族を残し国を離れなければならなかったからだ。

 葛さんは本紙の独占インタビューに応じてくれた。

 「わたしのケースは日常的におきる悲劇のひとつに過ぎません。胡錦濤は中国の社会的調和を強調していますが、それは中国にはありません。」

 かつて葛さんは両親と二人の子供、そして姉妹の家族の8人で住んでいて、自宅もその地域中でも大きなものだった。

 住んでいた上海の楊浦区では土地再開発がなされ、500世帯以上がその影響を受けた。2001年に着工され、一世帯あたり190,000元の手当てが出るとの事だったが、葛さんの住宅資産の4分の1にも満たないものだった為、要求を拒否した。

 すると電気・水道・ガスが止まり、ダンプカーが彼女の家周辺に大量の生ごみを捨てていく等、執拗な嫌がらせが始まった。

 そして2003年のある日、警察が家に押し入り、葛さんと父親が、母親のいない間に逮捕され、監獄に入れられた。葛さんが、自分は犯罪者でないと訴え、指紋などの採取を拒否すると、警察は大きな金属物で彼女の頭を叩いた。

 二人が家へ帰ると、彼女たちの所有物が家の外へ捨てられていた。そして警察が家族を見張る中、開発者達は家を取り壊した。

 「我が家はわたしの目の前で取り壊されてしまいました。だけどあまりに多くの警察がわたし達を取り囲んでいたため、わたし達はなにもできませんでした。」葛さんは言った。

 「これが中国が腐敗している証拠です。開発者達は当局と繋がっているのです」

 葛さんはやむを得ず家族のために部屋を借り、それから陳情するために北京へ向かった。北京でまたも警察に拘留され「もし陳情を続けるなら2年間強制収容所へ送る」と言われたという。

 葛さんは「陳情を起こしたために殺された人を知っています」と証言する。

 北京の刑務所にいる間、警察は大家の前に現れ「もしも葛一家を追い出すことが出来なければ、重い罰金を科す」と脅してきたという。その為家族は年に6度も引越しをしなければならなかった。

 「わたしは働くことができませんでした。夫は腎不全で、息子は会社で嫌がらせにあっており、盲目の母にとって引越しを続ける事は大変な事でした。」

 かつての葛さん達の土地には新しい家が建ち、2,000,000元で売却された。

 2004年に葛さんは米国に移り、難民認定を受けた。家族と再会できる事を望みながら、一人暮らしを送っている。

 
(記者:シャーロット・カスバートソン、孫民国、翻訳編集:西村、佐藤)

 (09/05/06 14:19)  





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